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フランスで初、ビーガンレストランがミシュランの星を獲得

オープンから4年、倫理性の高さから「緑の星」も

Huw Oliver
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Huw Oliver
UK Editor
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かつてフランス人に「肉を食べない」と伝えると、「でも鶏肉は食べるでしょ?」と、返事が返ってくる時代があった。ジョークのようだが、我々の経験に基づく話だ。しかし今では、肉や動物性食品を一切使用しないビーガン料理がフランスで流行。食事の主流としても人々に受け入れられるようになってきている。

そのことを示しているように、あるビーガンレストランが、フランスで初めてミシュランの星を獲得した。その店は、フランス南西部の街であるアレスにあるONA。店名は、フランス語で「アニマルフリーの起源」を表す「Origine Non Animale」に由来する。

シェフのクレール・ヴァレーは、2016年にクラウドファンディングの実施とグリーン銀行からの融資で資金を調達し、店をオープン。約4年間がたった2021年1月中旬、動物性食品を一切使用していないレストランとしてはフランス初のミシュランの星、さらに倫理性の高さが評価され 「緑の星」も獲得した(いずれも一つ星)。

同店は現在パンデミックの影響を受けて閉店中だが、閉店を余儀なくされる前までは、セロリ、トンカ豆、アンバーエール、もしくはモミノキ、ポルチーニ、日本酒といった、味の組み合わせにスポットライトを当てた7品のコースメニューを提供していた。

ヴァレーが記者に語ったところによると、彼女はミシュランガイドから朗報を受け取った瞬間、「いきなり電車に当たったような(何がなんだか分からない)気分」になったそうだ。

ONAの営業再開時、ミシュランの星付きの味を求めるフランス人のビーガン、おいしいもの好きが、間違いなく押し寄せるだろう。

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