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アースデイに当たる2021年4月22日、ニューヨーク市長であるビル・デブラシオは、同市のスクールバスを2035年までに全ての電気自動車にすると宣言した。それに先立ち、まず2030年までに75台の新しい電気バス追加し、既存バスと並行して運用する。また、2040年までに市が利用している緊急車以外の全ての車を電気自動車にすることも発表した。
今回の発表に関するプレスリリースは、電気スクールバス導入のメリットを次のように記している。
「スクールバスをディーゼルから電気へ移行することは、気候変動、健康、コスト削減に大きな影響を与える。電気スクールバスは、これまでのバスが排出していた二酸化炭素を30%削減し、市全体で毎年2人の「早死に」を回避するのに十分な大気汚染を除去。ぜんそくの救急外来受診や呼吸器系および心臓系の入院を減らし、約1,800万ドル(約19億円)の医療費を減額する」
この目標を達成するために解決しなければならない課題として、市中に充電ステーションが不足していることが挙げられる。市長は市議会と協力して、全ての新しいガレージや駐車場に充電ステーションの設置を義務付ける法案を可決する意向を表明済みだ。
市長は会見で「我々は化石燃料から脱却する必要があり、常に環境に配慮するためのあらゆるアプローチに目を向ける必要がある。それは、ゼロエミッション車の導入を意味する」と述べている。
同じ会見では、電気スクールバス車両の概要のほか、路肩を使ったコンポストプログラムについても発表された。2020年度予算から削減されたこのプログラムは、2021年10月から再開される予定。
ニューヨークでは、もう後戻りできないほどのグリーン化が進んでいるといえるだろう。
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