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2023年1月12日（木）に、是枝裕和がNetflixと初タッグを組んだドラマシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」が全世界独占配信される。それに先がけ、1月9日（月・祝）に大手町で「配信記念プレミアイベント」が開催され、1〜3話を先行上映した。また、出演キャストの森七菜 、出口夏希、蒔田彩珠、橋本愛と監督の是枝裕和が登壇。本作を再現した縁側ステージに腰かけ、同イベントのために用意された着物姿のキャストによる、トークセッションが行われた。
「舞妓さんちのまかないさん」は、小山愛子による大人気コミックが原作。京都・祇園の花街で共同生活をする歳若き舞妓たちの成長譚だ。Netflixでは全9話のシリーズとして、是枝が総合演出を務めるほか、企画に「君の名は。」などを手がけた川村元気が参加。主演は森（キヨ役）、出口（すみれ役）。さらに、蒔田、橋本、松岡茉優、常盤貴子、松坂慶子などの実力派俳優陣が集結した意欲作である。
イベントでは、全編京都ロケで敢行された同作ならではの魅力や、舞妓、芸妓、京言葉などの独自の文化や芸を身に付けるために厳しい稽古を実施したこと、オーディションでの印象などが語られた。出口は、すみれが作中でも着る着物で登場した。1人だけ舞妓仕様になっている点を紹介。うまく説明できない点を橋本がフォローして「百子さん姉さん（橋本の役柄）！」と出口が思わず感嘆の言葉を漏らす一幕もあった。撮影現場でも、役柄の関係性とリンクして和気あいあいと会話を楽しむことが多かったそう。
このほか、「成人の日」に合わせた質問も寄せらた。森は「二十歳になる前にやっておくべきことはありますか？」という質問に対して、「今しかできないことを楽しんでほしい。20歳以上ではもう感じられない煩わしさを伴うようなエモさをいっぱい感じて。エモーショナルに生きてください」と微笑む。
是枝は20代の自分へのメッセージをリクエストされ、「このドラマは、それぞれが自分の居場所を見つける物語でもあると思っています。なかなか20代ではそういう場所は見つからないことが多い。自分もそうでした。焦るな、居場所は見つかる。と言ってあげたいですね」と返答した。
フォトセッションの後、これから観る人などへのメッセージを各々がコメント。橋本は「今、世界が日々変わりゆく中で、キヨと彼女が作るご飯だけが変わらずにいてくれるのがものすごく胸に響きました。私は、このドラマを観ることで本当に大切なものへ何度でも立ち帰れる気がします。みなさんも気に入ったら、ぜひ何度でも見てくださったらうれしいです」と視聴を促した。
古風な側面を持った作品ではあるが、コロナ禍の今だからこそ、改めて生きていく上で大切にしなければいけないことを感じられるかもしれない。ぜひチェックしてほしい。
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