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フルーツサンドやフルーツ大福など、果物を用いたスイーツの話題は尽きないが、今年は「フルーツどら焼き」が気になる存在になりそうだ。口の中でまろやかに調和するみずみずしい果物と優しい甘みのオーガニックあん、そしてそれらを包む「しっとり」と「もちもち」の2種類の皮……。新感覚ながらもどこかほっとする、こんな和スイーツを提供するエビス 青果堂(EBISU 青果堂)が、2021年7月7日、恵比寿駅近くにオープンした。
使用するフルーツは、創業90年を超える果物問屋の島田青果から抜群の時期を見極めた旬の果物。「おいしくないものは使わない」というポリシーのもと、その日に一番おいしい産地や銘柄の果物を厳選する。例えば、イチゴを使ったどら焼きの販売を予定していたとしても、その日のイチゴに「これは違うかも」と感じた場合、その日はイチゴを使ったスイーツの提供はしないとのこと。気候などによっても味が左右されてしまう果物を扱うからこそ、シビアにおいしさの追求をしていく。
その日のスイーツに使われている果物の産地や銘柄は、商品名が書かれたプレートのほか、店先にある「QRコード」からも確認することが可能。もし、店頭に列ができていた場合は、先に読み込んでから列に並ぶのがいい。どれにしようかとじっくり悩みながら待つことができる。
厳選された果物で作られる和スイーツは、どれも果肉のジューシーさが印象的だが、なかでも注目は「しっとり」「もちもち」の2種類の皮で作られる『どら焼き』だ。実際に口にして一番驚いたのは、そのバランス感。フルーツ自体のおいしさが感じられるのはもちろんのこと、皮やあん、ホイップなど、全てを一緒に味わった際のバランスが絶妙なのである。
このバランス感は、同店を手がける向笠友也が強く意識した部分だと話す。
「フルーツが主役ではありますが、それだけであれば、フルーツのみを味わえばいい。なので今回は、フルーツ、あん、ホイップ、皮と、素材全てのバランスにこだわりました。フルーツではなく、どら焼き自体が主役になるようにしたんです。
また、どのタイミングでもおいしく食べてほしいので『購入してすぐに食べてもおいしい』『持ち帰って少し時間がたってからもおいしい』と、いつ食べてもおいしいどら焼きであることも意識しています。そしてもちろん、フルーツや皮(しっとりともちもち)に合わせて、あん、白あん、カスタード、ホイップクリームの組み合わせも変えているので、今回『バランス』というものをあらゆる角度から試行錯誤しました」
『どら焼き』のほかには、果物本来の味を生かした『ぱふぇ』(3~7月の期間限定)や『白桃夏氷』(7~9月限定)、白葡がほのかに香る滑らかなゼリーとごろっとした果物がボトルに詰まった『硝子寒天(フルーツゼリー)』などを用意。特に、見た目も愛らしい『硝子寒天(フルーツゼリー)』はこれからの時期、ギフトにも喜ばれそうだ。
また、ドリンクメニューは2種類を用意。既成のシロップは使用せず、生の果汁で作ったシェイク『しろねり』や、旬の果物がゴロゴロ入ったほうじ茶フルーツティー『青果茶』と、いずれもフルーツそのもののおいしさが感じられる。
イートインスペースはなく、いずれもテイクアウトのみでの販売。「旬の果物」が用いられるため、提供メニューは時期によって異なるとのことだ。その時々のおいしいフルーツをぜひ和スイーツで楽しんでみてはどうだろう。
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