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2025年1月1日、浅草地下街に昭和レトロなカフェ&立ち飲み屋「ドライブイン電電」がオープンした。北千住の銭湯カフェ「エスディーコーヒー」の姉妹店である。
「懐かしの電気屋」をコンセプトに掲げ、店内には電気メーカーの看板や古いラジオなどがひしめく。店主の鈴木保幸の実家は「鈴木電気屋」と本職の電気屋でもあり、高度経済成長期の華やかな頃の電気屋を現代に再現することで、活気のあった時代を取り戻そうという気持ちが込められていると語る。
レトロな点も徹底している。『ストリートファイターII』や『パックマン』などのゲーム機に始まり、店内装飾は全て実家にあったものや、友人から譲り受けたものだという。
駐車ができないドライブイン
銀座線浅草駅に連結している地下にありながら、「ドライブイン」という店名なのもユニークだ。「食事、ゲーム、休憩を提供する店だから」と鈴木。カフェ、立ち飲み、イベント、土産物を一つの店で提供しており、さながら車が駐車できないドライブインなのである。
昼はカフェ、夜は立ち飲み屋をメインとして営業。カフェで提供するコーヒーは、自家焙煎(ばいせん)の中深いり。サードウェーブ系の酸味を感じさせるコーヒーではなく、少し甘みとコクのある味わいが特徴だ。
立ち飲みでおすすめしたいのは、ブランデーのカクテル「電電ブラン」。グラスの縁に塩、サンショウや陳皮(チンピ)などを数種類混ぜ合わせた魔法の粉が付いており、スパイシーさと塩味がアクセントになっている。同店でしか味わえない一杯を堪能しよう。
雑貨も見逃せない。『ドラえもん』や『忍者ハットリくん』が描かれたグラスや、『サザエさん』のプラスチックプレート、「赤LARK」の灰皿、など、昭和時代が凝縮されている。中にはレアものも混ざっているという。宝探し気分で、「ディグって」みるのも楽しいだろう。
このほか、昭和歌謡のDJライブやポップアップ、個展などのイベントも定期的に開催予定。若手クリエーターとコラボレーションしたコミュニケーションの場としても機能させていくという。
なお、英語メニューも用意されているので、国籍・年齢問わず、昭和時代の活気あふれる世界観を楽しめる。浅草のアンダーグラウンドでタイムスリップしてみては。
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