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2021年カンヌ国際映画祭で脚本賞を含む4冠を達成した日本映画『ドライブ・マイ・カー』(監督:濱口竜介)が、アカデミー賞でもスポットライトを浴びる可能性が出てきた。2021年12月21日に発表された第94回アカデミー賞国際長編映画賞部門の最終候補リスト(ノミネーションの前段階、15作品)に選ばれたのだ。
この作品の原作は、村上春樹の短編小説。広島でチェーホフ原作『ワーニャ伯父さん』の舞台に取り組む、演出家の家福悠介(西島秀俊)を中心に、3時間に及ぶ物語が展開される。
妻である音(霧島れいか)を亡くした悠介。演劇祭で滞在している広島で彼は、車での移動中にカセットテープに録音した音の声をに聴いていた。悠介を毎日送迎するのは、専属運転手の渡利みさき(三浦透子)。最初は妻への未練を一人で解消しようとしていた悠介だが、徐々にみさきと打ち解けていく。そして、彼女もまた悠介に自身の喪失を打ち明ける。
本作は2022年1月9日(日)に開催予定の第79回ゴールデングローブ賞の非英語映画部門に、『Compartment No. 6』(ドイツ、ロシア、フィンランド)、『The Hand of God』(イタリア)、『A Hero』(イラン、フランス)、『Parallel Mothers』(スペイン)などとともに、ノミネートされたばかり。
アカデミー賞のノミネーションが発表されるのは、2月8日(火)。ひとまずほかの作品を押しのけて、5作品のノミネーション枠に入れるかが楽しみだ。
『ドライブ・マイ・カー』は、現在もいくつかの映画館で上映中。スケジュールはこのページで確認できる。
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