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荘子it 、TaiTan 、没 aka NGSから成るヒップホップユニット「Dos Monos」が初のライブアルバム「Donʼt Make Any Noise」を発表した。これは、2021年9月に「リキッドルーム」で開催した「Theater D vol.3」のライブを音源化したものだ。このアルバムは、廃棄された飛沫(ひまつ)対策用のアクリルパネルを加工して制作された、「アクリル解体盤」というメディアで発表される。
コロナ禍に分断の象徴となっていたアクリルパネルを音楽の媒介装置に変換することで、新アルバムのリスニング体験を作ろうと企画。アクリルパネルはライブハウスやクラブ、撮影スタジオなど、ゆかりのある施設で使われていたものを用いて制作された。元のアクリルパネルの種類、傷の付き具合から、どのアクリル解体盤にも違いがあり、一点ものといえるだろう。作品はグラフィックデザイナーの八木幣二郎との共同制作だ。
メディアに記されたURLのリンクから専用の音源ウェブサイトにアクセスし、パスワードを入力することで楽曲を聴ける仕組み。サウンドは、鬼才サウンドエンジニア「The Anticipation Illicit Tsuboi」のリミックス作業によって再構築された。ありがちな「ライブ盤」とは異なる、新たな姿への昇華させたDos Monos第1期の最後を飾るにふさわしいアルバムである。
2023年7月20日から公式オンラインストア「STORE D」で予約できる。初回購入分の発送は8月下旬〜9月を予定。価格は5,000円(税込み)だ。限定500枚なので、気になる人は予約を忘れずに。
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