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DJ松永(Creepy Nuts)やDJ KENTAROやDJ IZOHなどのワールドチャンピオンを生み出してきた「最強のDJ」を決める大会「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS」(以下、DMC JAPAN)が、4年ぶりにオフラインでの決勝大会「JAPAN FINAL」の開催を決定。日本のDJ文化における土台を作ってきたDMC JAPAN。2023年3月現在、全国各地からのエントリーを募集している。
イギリスからスタートし30年以上の歴史を持つ大会
イギリスの国営放送のプロデューサーであったトニー・プリンス(Tony Prince)が「DJこそ明日の音楽の中枢を担う」という考えのもと、1983年にDJ組織のネットワークDISCO MIX CLUB(DMC)を創出。1985年に大会をロンドンでスタートさせたのが、「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS」の始まりだ。
DJの技術力や表現力、選曲のセンスなどを競う大会として、A-TrakやDJ CRAZE、近年ではHudson MohawkeやCashmere Catなどを排出してきた。今や世界40カ国以上に支部を持つ、世界最大のDJ組織として成長している。
日本でもヒップホップシーンの黎明(れいめい)期である1989年から「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS」がスタート。大会はソロでテクニックを競うシングル部門と、DJが1対1で技術を競い合うバトル部門に分かれている。
おのおのの出場者はリズムキープを基本とし、スクラッチ、ビートジャグリング、トリックなどのテクニック、それを組み立てる構成力、オリジナリティー、音楽性などを基にジャッジされる。
2002年にはアジア人として初めてDJ KENTAROが、そして2012年にはDJ IZOHがシングル部門において世界一の称号を獲得。2019年には、Creepy NutsのDJ松永が世界大会バトル部門で見事優勝したことは記憶に新しい。
DMCならではの緊張感と熱量
2020年には世界中がコロナ禍に見舞われ、DMC JAPANはオンライン開催へと移行。運営も試行錯誤を重ねながら、大会を継続してきた。
そして2023年は、コロナ禍での培ったノウハウを生かし、各都市での予選をオンラインに統一。4年ぶりとなる現場開催をもってJAPAN FINALを迎える。
コロナ禍ではオンラインで実施できなかったバトル部門の復活に加え、シングル部門では2009年ぶりとなる「ティーンズ枠」が設けられる。 JAPAN FINALへの意気込みを、DMC JAPAN代表の大山陽一は次のように語る。
「DMCは1年に1度、世界一のDJを決定する最も有名なDJの大会です。出場する選手たちはターンテーブリストと呼ばれ、DJという枠の中で最も奥深くクリエイティブなスタイルの一つです。 スクラッチで音を乗せたり、ジャグリングで楽曲を再構築したりするのは、DJの存在感や意義を強烈に魅せつけてくれます。この独特な緊張感と熱量はDMCにしかありません。 まずは5月から始まる予選、そして4年振りに現場で開催されるJAPAN FINALを一緒に楽しみましょう」
決勝の舞台は渋谷WOMBLIVE、優勝者は世界大会の出場権も
現在DMC JAPANでは、各部門へのエントリーを受付中。DMC JAPAN事務局による動画審査を経て、2023年に8月26日(土)に渋谷「WOMB」のデイタイム「WOMBLIVE」で開催されるJAPAN FINALへの出場者が決定。また、決勝大会での各部門優勝者は、10月下旬に開催される世界大会への出場権が与えられる。 8月の決勝大会のチケット情報などについては、後日詳細を発表する。
例年以上に白熱した戦いとなることが予想されるDMC。勝利の女神は誰にほほ笑むのか。歴史的な瞬間を生で見届けたい。
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