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2022年4月上旬にイギリスの空港を利用しようとした人はすでに知っていると思うが、同国の空港が大混乱に陥っている。何千人もの旅行者がイースター休暇に出かけようとして、とんでもない長蛇の列に巻き込まれたり、フライトがキャンセルになっているのだ。
影響を受けているのはヒースロー空港、ガトウィック空港、マンチェスター空港、エディンバラ空港など、イギリスの主要空港のほとんど。こうした事態はずばり、とても苛立たしいことといえるだろう。
では、なぜこのような混乱が起きているのだろうか。その最大の理由は、人手不足だ。元々十分なスタッフがいないことに加え、新型コロナウイルスによる人員の不足が重なり、空港から航空会社まで、航空業界のほぼ全ての領域に影響が出ている。
そのため最近はチェックイン、セキュリティー、手荷物受け取りなど、あらゆるプロセスが通常よりはるかに遅れていた。それに旅行制限のさらなる緩和やイースター休暇による入場者数の増加が重なり、信じられないほどの長蛇の列と長時間の遅延が発生するという現状が生まれたのだ。
イージージェットは、新型コロナウイルスによるスタッフ不足を理由に、4月第1週の週末に200便以上のフライトをキャンセル。ブリティッシュ・エアウェイズでも同様の対応をしているが、同社ではタイミングが悪いことに数カ月前から技術的な問題も抱えているという。
パンデミック以降、空港や航空会社は旅行需要が少ない時、経費節減のため大量のスタッフを余剰とした。そして今我々は、パンデミック後の旅行ブームに対する適切な準備の失敗を目の当たりにしているというわけだ。
空港で働く人の採用には、より広範なバックグラウンドチェックのために時間がかかることが多いということも、状況の改善を遅くしている。
残念なことに、この状況はすぐには解決しないようだ。マンチェスター市の市長であるアンディ・バーナムは、この混乱は少なくともあと2カ月は続くと予想しており、ブリティッシュ・エアウェイズもイージージェットも、具体的にいつ正常に戻るかについては何も言っていない。
イギリス発のフライトに乗る場合、可能な限り早めにオンラインでチェックインし、空港へはかなり早めに行こう。アドバイスとしては、これしかない。そうすれば、休暇が台無しになることはないだろう。
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