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「デザイナートトーキョー2022」が開幕、6の見どころを紹介

「TOGETHER 〜融合する好奇心〜」をテーマに、 渋谷や六本木、銀座などで92展示が開催

Mari Hiratsuka
テキスト:
Mari Hiratsuka
デザイナートトーキョー
Photo:Kisa Toyoshimaメイン会場の「ワールド北青山ビル」
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毎年恒例の「DESIGNART TOKYO(デザイナートトーキョー) 」が開幕した。今年は「TOGETHER 〜融合する好奇心〜」をテーマに、 渋谷や六本木、銀座など東京の会場を舞台に、2022年10月30日(日)までの10日間開催。世界中からデザインやアート、ファッション、フードなどさまざまなジャンルの才能が集結し、92展示が行われる。本記事では、見どころを紹介しよう。

1. 「その先」のサステナブルを考える。メイン展示「NEXT CIRCULATION

会場:ワールド北青山ビル

メイン展示「NEXT CIRCULATION」
Photo:Kisa Toyoshimaメイン展示「NEXT CIRCULATION」

今年の「DESIGNART TOKYO」には、リサイクルやアップサイクルなど「サステナブル」にまつわる作品が数多く出展されている。メイン会場で実施されている「NEXT CIRCULATION」では、「その先まで」を見据えた見る人に新たな出会いや気づきを与える、「サステナブルとテクノロジー」を基軸としたコンテンツを厳選。空間構成は、デザイナーの板坂諭が手がけた。

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Photo:Kisa Toyoshima豊島が展開する天然由来のプラスチックブランド「LandLoop」のアートプロジェクトの作品

このほかの会場にも「サステナブル」をテーマにした作品が展示されているので、興味がある人はじっくり会場をチェックしてほしい。

2.アジアのクリエーターと出合う。DESIGNART GALLERY

会場:Hz SHIBUYA

mitate : AI design project
Photo:Kisa Toyoshimaフルカラー3Dプリンターの造形技術を活用した作品「mitate : AI design project」

アジアのクリエーターに焦点を当てた集合展「DESIGNART GALLERY」。日本、中国、台湾のアーティストや企業の作品が展示されている。台北を拠点に活動するクリエーティブプラクティスのmessagingleaving(Chialing Chang)は、真ちゅうやステンレスの照明器具と鏡のコレクションを発表。

展示タイトル「between seen and unseen」は、日本の詩人小内光の著書「宝石の展望台から湖が見える」から引用した言葉がそれぞれの作品に付けられており、解釈を1つの視点に限らず、言葉を通してより広い入り口から作品の魅力を探っていくというものになっている。

messagingleaving(Chialing Chang)
Photo:Kisa Toyoshimamessagingleaving(Chialing Chang)

そのほか、カリン・リム(Karyn Lim)の幾何学ピースの立体物を平たいオブジェクトに変形することができるトランスフォーメーションバックシリーズ、日本のKOMORUとM&Tが開発した廃棄予定のリンゴ残渣(ざんさ)を活用した新素材「ADAM」を使ったプロダクトなども並ぶ。

3. 期間中に開催されている注目のアート展示

ジュリアン・オピー
Photo:Kisa Toyoshimaジュリアン・オピー

期間中は、ブランドショップやギャラリーなどでさまざまな注目展示が実施。コンテンポラリーアートギャラリーの「マホ クボタ ギャラリー」では、ジュリアン・オピー(Julian Opie)の5点の映像作品と、8点のペインティングによる新作を展示している。

ジュリアン・オピー
Photo:Kisa Toyoshimaジュリアン・オピー

描かれているのは、TikTokでも人気の「シャッフルダンス」。LEDディスプレーを用いた映像作品を見つめていると、まるで生きている人そのもののようにも見えてくる。

「訪問者」クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展 at 銀座メゾンエルメスフォーラム  左: Photo: Hugard & Vanoverschelde 右: courtesy of the artist
「訪問者」クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展 at 銀座メゾンエルメスフォーラム  左: Photo: Hugard & Vanoverschelde 右: courtesy of the artist

そのほかにも、ブランド店の「プラダ青山」では「Who the Bær Simon Fujiwara」、「銀座メゾンエルメス フォーラム」では「訪問者 クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展」など、さまざまな展示が開催。ぜひ立ち寄ってみるのをおすすめする。

4. ホテルで5感を刺激される。FEEL HOTEL TOGETHER

会場:オールデイプレイス 渋谷 (all day place shibuya)

all day place shibuya
Photo:Kisa Toyoshima客室の中を森に見立て、オリジナルの香りや音、本物のグリーンが飾られた展示客室

渋谷の街のパブリックハウスを目指し今年4月にオープンしたばかりのホテルで開催されているのは、五感の重なりやつながりをテーマとしたインスタレーション。ANA、レクサスなど多数のオリジナル香りのデザイン制作を行ってきた、センティングデザイナー深津恵がディレクションを手がけた

そのほかにも、多様性を持つ次世代のデザイナーとアーティストを目指す多彩なメンバーが集い、作品を制作する。

谷口雅季
Photo:Kisa Toyoshima障がいをもつ児童の放課後の療育を通して生み出すことを目的に設立された団体「暮らしランプ」に所属するアーティスト谷口雅季

レセプションや客室での展示のほか、展示客室にもそれぞれ4つの色をテーマに設え、うち3室は実際に宿泊可能だ。館内カフェやレストランでは、味覚のプロとのマリアージュを体感できる。

5. 大人の複合商業施設で作品を眺める

会場:日比谷OKUROJI

100年以上たった歴史ある煉瓦(れんが)アーチを活用した日比谷オクロジには、5つの展示作品が集結する。満永隆哉による、ベルリンの壁のオンライン化プロジェクトが「Berlin Wall Tokyo 2022」として登場。通常SNSでは一部しか切り取ることができないアートワークを、つなぎ合わせたパノラマ撮影データを元にプロジェクションのスクロール型映像で再現する。

このほかにも、noocaのプロダクトライン「form」の新作で、アクリルの端材やPVCを使用したフラワーベース、花や木を使用したオブジェなどを展示販売する。 

6. 無料でようかんを手に入れる。

会場:ブルーボトルコーヒー ⻘⼭六本⽊広尾渋⾕、銀座

ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ
Photo: Kisa Toyoshimaブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ

オフィシャルカフェであるブルーボトルコーヒーの⻘⼭、六本⽊、銀座、広尾、渋⾕では、会期中にDESIGNARTの公式Instagramアカウントをレジで⾒せると、ドリンク1杯注⽂につき、京都堀川三条で60年以上続くあんこ屋「都松庵」の「ブルーボトル ⽺羹」が手に入るので、展示の合間に立ち寄ってほしい。

なお、青山カフェでは、富山のアロマブランド「Taroma」とデザイナー山田竜也によるガラスのアロマディフューザーを、渋谷カフェおよび北谷公園では、Studio POETIC CURIOSITYによる「ウィンド・ウィスパラー:言葉を風に乗せる」の展示を、六本木カフェでは、進藤篤による新作「DIGDUG」を展示している。

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