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東京をはじめ世界各地で新型コロナウイルス対策が緩和され始めたのに合わせて、『世界の最もクールな街49』が発表、東京の代官山がノミネートされた。タイムアウト東京インデックスが世界各地の2万7000人を対象に1年かけて実施した調査で、東京の中で最もクールな街に選ばれたのだ。ちなみに、1位はコペンハーゲンのノアブロ。
「クールとは何か」には多くの見解があることはわきまえつつも、その名にふさわしい場所が代官山にはいくつもある。例えば、中華がゆが食べられるレストランを併設したデブリ(Débris)や、スターバックスコーヒーと書店を備えたおなじみの代官山T-SITEは間違いなく印象に残るはず。
ログロード代官山(LOG ROAD DAIKANYAMA)のスプリングバレーブルワリー東京(SPRING VALLEY BREWERY TOKYO)や、フローズンマルガリータを飲みながら夕暮れを楽しむのにこれ以上ないヴェニュー、アシエンダ デル シエロ モダン メキシカーノ(Hacienda del cielo MODERN MEXIACNO)のほかにも、裏通りを散策すればカーブーツ(CARBOOTS)やモカ・コーヒー(Mocha Coffee)といった素晴らしい店を見つけることができる。
カフェやデザイナーのショップが多い代官山は、表参道のような高級感あふれる街と一括りにされがち。しかし実際は、得意客を名前で呼ぶほどの小規模でローカルな店が多いのが特徴だ。
代官山は今回、35位につけている。この順位はあまり上位でないが、2021年度のランキングはコロナ禍による規制のために代官山の魅力を、日本国外の人々が十分に知る機会がなかったことも考慮されてしかるべきであろう。やがてそうした状況が改善されることを願いたい。
代官山は、新宿のようなネオン輝くナイトライフを送れる場所でもなければ、原宿のようにファッショナブルな街でもない。しかし、このパンデミックの困難と不安定な状況の下で、この街の心地よいカフェテラスやフレンドリーな店主たちこそ、私たちが求めているものなのだ。
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