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「新しい日常」と聞いてすぐ思い浮かぶのは、日常的なマスクの着用、自宅での運動、部屋着を着る機会が増えたこと、Zoomでのミーティング、それに定期的に要求される新型コロナウイルスの検査だろう。アメリカでは、最後に挙げた「日常」が、一部地域に突如現れた検査キット自動販売機のおかげで、少しは便利になっているようだ。
検査キット自動販売機は最初にニューヨークのマンハッタン、ミッドタウン地区にに設置され、現在はカリフォルニア州のオークランド国際空港でも見つけることができる。この販売機を開発したのは、Wellness 4 Humanityという、科学や医療に重点を置いた社会起業家から成るグループだ。
販売機には、家庭で使えるRT-PCR検査キットが所狭しと並ぶ。検査は簡単。唾液を採取して、フェデックスのプリペイド配送ラベルを貼って提携先の検査機関に送付すれば、48時間以内に99%の正確度で結果を受け取ることができる。費用は130ドル(約1万3,600円)から150ドル(約1万5,700円)で、保険会社の払い戻し対象となる場合もある。
検査キットを購入するためには、まずW4Humanity.comでオンライン上の支払いを済ませる必要がある。その後、販売機でスキャンするためのQRコードが記載された電子メールが送られてくる。
Wellness 4 Humanityでは近い将来、オークランドに続いて、ボストンやダラスなどのほかの主要都市にも事業を拡大することを計画しているという。
ワクチン接種に向けた取り組みが滞り、解決策が模索されるなか、わずか数カ月前に懸念されていた検査不足の問題は今は解消され、安心できている。あとはワクチンの問題も同じように解決されることを祈るだけだ。
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