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17文字に収束させる、コロナ禍を詠んだ俳句を紹介

耐え難き時勢は言葉の力で乗り切る

Emma Steen
テキスト:
Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
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一向に終わりの見えない新型コロナウイルス感染症から、気を紛らわす方法は数多くあるだろう。一からサワードウブレッドを作るのに没頭するのもいいし、Netflixのウォッチリストを攻略していってもいいだろう。

トイレットペーパーを巡って争ったり、同じ日々を繰り返したりするといった日常の経験を詩に詠みながら、物思いに沈もうとする向きもあろう。そのようにして生まれた「五七五」の韻律から成る俳句は、自分と静かに向き合えるという性格もあって人気を博している。ここでは、そのいくつかを紹介する。

1週間の出来事を思い出せない時

働き失い日々の闇鍋

ワンダ・エングラシア

テレワークが性に合わない時

在宅やオフィスに焦がれるZoomかな

アニータ・トンプソン=ハイスターマン

普段よりしんどい日だった時

ガキども騒いで私も一人

ラモン・プレッソン

歌詞が新しい意味を帯びてくる場合

我に近づくことなかれロリータ

ラモン・プレッソン

プレッソンはコロナ禍に想を得た俳句を、ウィリアムソンのホームページでほかにも公開中。全24句はこちらから。

自粛中、一度はパン焼きに凝りたくなった時

イーストの生地に師走の埃かな

アミー・バス博士

ソーシャルディスタンスを意識して地下鉄で嫌な顔をされた

水鼻にかすむ思いのしぐれてゆくか

ジェス・グリュックマン

food
Photo: choco/photo-ac

外食を減らし始めた時

母さんの料理がコロナでうまくなる 

印南颯真(いんなみ・かずま)

原文はこちら

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