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新国立劇場バレエ団は、緊急事態宣言に伴い公演を中止した『コッペリア』をゴールデンウィーク期間中の4日間に無観客で上演し、無料でライブ配信することを発表した。
公演は全4キャスト、いずれも14時開演でそれぞれの主要キャストと日時は下記の通りだ。
5月2日(日):米沢唯(スワニルダ)、井澤駿(フランツ)、中島駿野(コッぺリウス)
5月4日(火・祝):木村優里(スワニルダ)、福岡雄大(フランツ)、山本隆之(コッぺリウス)
5月5日(水・祝):池田理沙子(スワニルダ)、奥村康祐(フランツ)、中島駿野(コッぺリウス)
5月8日(土):小野絢子(スワニルダ)、渡邊峻郁(フランツ)、山本隆之(コッぺリウス)
『コッペリア』は1975年にマルセイユ・バレエで誕生した作品。フランスのエスプリ薫る、名振付家ローラン・プティの傑作である。本作は、これまで世界中で上演されていた19世紀の時代精神を体現する『コッペリア』とは異なり、現代に生きる人々を主人公に時代を超越した人生と愛をテーマにしたもの。プティ独特のユーモアやフランス流のシャレた仕掛けの妙味はもちろん、コケティッシュな振付やユニークな美術、衣装と舞台も見逃せない。
ストーリーや演出は、ユーモアの中に隠された普遍的な愛と孤独など、多くの示唆に富んだものなっている。特にラストに待ち受ける奥深いメッセージは、心に残り印象的な観後感を与えるだろう。
配信は新国立劇場公式YouTubeか新国立劇場バレエ団公式Facebookで実施。見逃し配信はないので注意しよう。また、公演リーフレットもデジタルブックで公開予定だ。
普段なかなか新国立劇場に訪れることができない人や、オペラは初めてという人もこの機会に観覧してみては。
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