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お台場にあるホテル「グランドニッコー東京 台場」は、日本航空(以下、JAL)の監修のもと、羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ内にある「レッドスイート(RED SUITE)」をイメージしたコンセプトルーム「JAL FLIGHT & RED SUITE」を新設。2023年7月15日(土)〜2024年7月14日(日)の1年間限定で販売。このほど予約受付を開始した。
航空会社のファーストクラスラウンジといえば、ファーストクラスの利用客、もしくは航空会社の最高級のステータスを持つ者だけが足を踏み入れることができる、一般庶民には縁遠い場所だ。残念ながら、筆者は入ったことがない。今回、グランドニッコー東京 台場に再現されたレッドスイートは、2020年3月にリニューアルされた羽田空港国際線のファーストクラスラウンジのいちばん奥にある、「大人の隠れ家」「大人の遊び場」をテーマにしたエリアだ。
ホテルの品川や大井、羽田空港側に面した28階の角部屋のスイートルームを改装し、コンセプトルームを作り上げた。 客室のドアを開けると、レッドスイートをイメージしてデザインした、リビングルームが広がる。JALがソファや絨毯など、インテリア、壁紙の全てを監修。壁紙は今回の企画に合わせてカラーリングを調整し、ロゴマークの鶴丸を掲げた。鶴丸をこれだけ間近に拝める機会はそう多くないはずだ。
別の壁面には、実際に使用していたという航空路図(エンルートチャート)や、サクララウンジ(JALが運営している航空ラウンジ。ビジネスクラス以上の乗客とJALの上級会員が利用できる。そのさらに上をいくのがファーストクラスラウンジとなる)に飾っているものと同じコンベア880の写真を掲げる。大きな窓からは、遠くに羽田空港を臨む。オレンジのネオンに彩られた夜はひときわ幻想的だ。
赤い壁紙に金の鶴丸エンブレムが映えるベッドルームは、機内をイメージしているそう。機内サービス用のミールカートには、「JAL&ホテルロゴ入り オリジナル今治ハンドタオル」「JALオリジナル食品:うどんですかい」(2食)、「ドライなっとう」(2食)、「スカイタイム」(モモ・ブドウ各1本)、「JAL機内用スリッパ」(2足)、「JALオリジナルアメニティ」(アメニティーバッグ、アイマスク、耳栓)といった航空ファン垂ぜんのアイテムを用意。ミールカート以外(当然だ!)は、全て持ち帰りできる。
ベッドルームには、シートが動くフライトシミュレーター「X-Plane 12」を設置。エアバス(AIRBUS)社が採用しているサイドスティック、スロットル、ラダーペダルが付いたコントローラーで、本格的な操縦体験ができる。3面ディスプレーを備え、シートも画面の動きに連動して振動する。好みのシチュエーションに指定して、機体はもちろん、発着空港、乗せる乗客の数や燃料の量、天気、時間帯まで選択できるのも楽しい。
案内してくれたスタッフは、「あくまでもゲームですが、かなり本格的です」と語っていた。 チャレンジしてみたが、最初は機体を真っすぐ走らせることすらできず、離陸できなかった。2回目の挑戦(しかもスタッフにサポートしてもらって)ようやく富士山を見ることができた。一度始めたら、やめられなくなってしまう人は多いのではないだろうか。
なお、コンセプトルームに宿泊すると、レインボーブリッジや東京タワーなどが一望できる27階のビューラウンジなどを利用できる。シミュレーターで操縦に興じながら、ホテルステイも満喫できるというわけだ。 チェックインからチェックアウトまで、ホテルから一歩も出なくても、「時間が足りない」滞在になるかもしれない。そして、いつか羽田空港の「レッドスイート」と見比べてみたいものである。
コンセプトルーム「JAL FLIGHT & RED SUITE」は 2023年7月15日(土)~ 2024年7月14日(日)の期間で実施予定。1室2人利用で9万8,000円から(税・サービス料込)から宿泊できる。
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