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多くのファンに惜しまれながらも解体された「中銀カプセルタワービル」が、ビームスとのコラボレーションを実現した。今回の企画には「中銀カプセルタワービルの魅力を後世に語り継ぎたい」という思いが込められており、Tシャツやトートバッグなどのコラボレーションコレクションを販売する。
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建築家の黒川紀章が手がけた同ビルは、1972年に完成。合計140個のカプセルユニットから成る2棟のタワーで構成され、「メタボリズム建築」を代表する作品として多くの建築ファンを魅了してきた。しかし老朽化のため、2022年にビルの解体が開始。9月には銀座8丁目からその姿を完全に消してしまった。
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コレクションには建物の図面や設計図面資料に含まれていたイラスト、当時の写真などのデザインを採用。新陳代謝を意味する「メタボリズム」をイメージしたロゴのTシャツ(5,500円、以下全て税込み)や、クッション(6,490円)、トートバッグ(4,400円)、キャップ(6,050円)、ピンズ(3,080円)の、全5種類を展開する。
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中銀カプセルタワービルのコラボレーションアイテムが発売されるのは、2011年開催の「メタボリズムの未来都市展」以来のこと。新宿にある「ビームス ジャパン」か、公式オンラインストアで販売中だ。ビルがなくなってしまったのは悲しいことだが、メタボリズム建築に託された夢が引き継がれていくことを願いたい。
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