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2021年5月10日からニューヨークの図書館が再オープンしたことはとてもうれしいことだが、図書館といえばさらに喜ばしいことがある。ブルックリンのグランドアーミープラザにあるブルックリン公立図書館(BPL)の中央図書館が、新しく生まれ変わったのだ。
今回新たに誕生したのは、Major Owens Welcome Center、New and Noteworthy Section、Civic Commons Center、Business and Career Centerの4つのスペース。デザインしたのは、同図書館改修の基本計画も手がけている建築家の森俊子だ。
ブルックリン公立図書館の最高経営責任者(CEO) であるリンダ・ジョンソンは、先だって行われたテープカット式で次のように述べた。
「これは計画されている4段階の改修工事のうちの最初のものです。新しいスペースは、ブルックリンが復興し、人種差別や著しい貧富の差、そして平等といった問題に取り組み続ける中で設計されました。ブルックリンの図書館が再びオープンするのに、これ以上のいいタイミングはありません」
新しいスペースのうち注目されているのは、Major Owens Welcome Centerだろう。この場所は「議会の司書」と呼ばれたメジャー・オーウェンズが、下院議員になる前にブルックリンの公共図書館で10年以上働いていたことを記念して作られた。ここでは、オーウェンズの生前の写真なども見ることができる。
この中央図書館をよく利用していた人は知っていると思うが、リニューアル前、図書館の入り口にはIDNYC(市の公式ID)のオフィスとセキュリティーブースが設置されていた。これらのサービスは同じ場所にあったパスポート関連サービスも含めて、Civic Commonsセクションで引き続き提供されている。ただし、このセクションへ入り口は、フラットブッシュ・アベニュー側にある。
また、中央図書館のトイレやエレベーター、エントランスの木製パネルなど、全体のインフラもリニューアルされている。
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