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ニューヨークのブルックリン美術館で数カ月前にスタートした展覧会が高い評価を得ているアンディ・ウォーホル。今度は、ニューヨーク市内を巡る没入型演劇の新作『Chasing Andy Warhol』で、スポットライトが当てられることになった。この作品を手がけるのは、Bated Breath Theatre Company。ロングランしたパンデミックフレンドリーな作品『Voyeur: The Windows of Toulouse-Lautrec』を作り上げたカンパニーだ。
『Voyeur』では文字通りウエストビレッジを1899年のパリに変えたが、今作はイーストビレッジが舞台。ウォーホルがアート界に大きな影響を与えた20世紀半ばへと観客を一気に引き込み、スーパースターアーティストに夢中になっている美術学生の目を通して、ウォーホルの人生とキャリアに迫る。
上演はウォーキングツアー形式。ツアーはアスタープレイスから始まり、バワリー地区を横切り、Von Barで終了。途中、通りや秘密の場所、イーストビレッジの有名店などで、俳優たちが観客を楽しませてくれる。
約90分間続く各「セッション」の最大観客数は16人。上演期間中の木曜日から日曜日まで、45分おきにスタートする。観客は13歳以上であることが条件だ。
この作品のクリエーター兼ディレクターのマーラ・リーバーマンは、バラエティ誌に次のように語っている。「ウォーホルのたくましさと、時代が必要とするものを感じ取る能力に触れていない(ニューヨークの)文化はないでしょう。このような演劇作品を作ること、そしてニューヨークの街自体が「相手役」として機能させていることを考えると、とてもエキサイティングです」
「没入型文化体験」といえば、ニューヨークでは、グスタフ・クリムトに焦点を当てたものや、クロード・モネに関するものなど、数々の素晴らしい企画が準備されている。そしてニューヨーク最大の没入型演劇であるスリープ・ノー・モアの上演が、2年間の休止期間を経て、新しい「出来事」とともに再スタートしたばかりということも忘れてはならない。
『Chasing Andy Warhol』は、2022年3月25日(金)にプレビューを開始し、4月7日(木)に正式に開幕する。チケットはすでにfeverで発売中だ。
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