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あのミュージカルの傑作『キャッツ』が、40周年を記念してYouTubeで無料配信されることが決定した。
2021年5月15日(土)早朝3時から、同作の作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)による動画配信企画『The Shows Must Go On』で48時間だけ限定公開される。本編フル映像はもちろん、舞台裏やアーカイブからのレア映像も同時配信予定だ。
今なお、多くの人に愛され続けている『キャッツ』は、T・S・エリオットによる詩集『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法(The Old Possum's Book of Practical Cats)』をもとに、ロイド・ウェバーが作曲を手がけたミュージカル作品だ。
1981年にイギリスで初公開され、世界中で大ヒットを記録。日本では1983年に劇団四季によって新宿のキャッツ・シアターで初演が行われた。1年間という、当時誰もが想像し得なかった大ロングラン記録を日本で初めて達成。日本での公演回数は通算1万回(2019年3月時点)、総動員数は同年4月に1000万人を突破した。名作という枠を超え、ミュージカルというエンターテインメントがこの国に定着するきっかけとなるほどの大きな影響を及ぼした、記念碑的作品である。
同作の舞台は、都会のゴミ捨て場。「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たちが集まって年に一度の舞踏会を行い、長老のオールドデュトロノミーが、再生し新しい命を得ることのできる一匹を選ぶというストーリーを歌とダンスを交えて表現している。
多様な猫が登場し、七色の歌声で歌われる歌唱が見どころの一つだ。ほかにも、ダンスナンバーではそれぞれの猫たちの年齢の違いや生い立ち、性格が表現されるなど、細部まで役者の腕が光っている。『メモリー』に代表されるロイド・ウェバーが手がけた数々の名ナンバーも忘れずに。
『The Shows Must Go On』は、ロイド・ウェバーが自身のミュージカル作品を公式YouTubeチャンネルで全編配信する企画である。動画概要欄では、さまざまな慈善団体への募金も呼びかけている。観賞し、満足したなら最後に各募金ページをチェックしてみよう。
『The Shows Must Go On』の詳細情報はこちら
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