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香港発クラフトビールが世界初のタップルームを赤坂にオープン

映画界の巨匠、クリストファー・ドイルも愛飲する『Carbon Brews』

テキスト:
Aya Hasegawa
カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima
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2021年12月に日本初上陸を果たした、香港発のクラフトビール『Carbon Brews』(カーボンブリュース)が、2022年3月7日、まだ本国にもない世界1号店となるタップルーム、カーボンブリューストウキョウを、東京・赤坂にオープンした。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

本店は赤坂駅から徒歩1分、繁華街の中心にある雑居ビルの地下1階にひっそりと店を構えている。店内は香港の街中を走る2階建て路面電車「香港トラム」を象徴するノスタルジックなグリーンをアクセントにグレーで統一。ミニマルでありながら温かみが感じられる空間に仕上げている。カラフルなビアタップを囲うダイナミックなカウンターは、1人でも気軽に利用可能。2人用テーブルや少人数で囲えるテーブル席もある。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

香港の工業地帯、火炭の個性豊かなビールブランド

『Carbon Brews』は、2018年、香港の工業地帯、火炭(Fo Tan)で誕生したクラフトビールブランドだ。ブランド名の「Carbon」は、創業の地である火炭の「炭」(Carbon)に由来。アジアと西洋が交差するミックスカルチャー香港の多様なメンバーによるブルワリーチームが、豊かな発想で個性あふれるビールを作り出している。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

カーボンブリューストウキョウでは、『Carbon Brews』のクラフトビールが生(ドラフト)で飲めるほか、香港で古くから親しまれる家庭料理や屋台料理を中心とした香港料理に、ビールとの相性を考えて同店ならではのアレンジを加えたものを取りそろえた。

ビールは常時7種類(定番6種+シーズナル1種)がラインアップ。IPAやラガーなどのスタンダードなビールに加え、あまりビールが飲み慣れていない人も楽しめるライトでフルーティーなフレーバーから、高アルコールやビターなタイプまで、積極的に展開している。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

日本にはまだ未上陸だが、香港では地元老舗の抹茶店とコラボレーションした『抹茶ミルク』やチョコチップクッキーフレーバーの『クッキークリームエール』など、ユニークなフレーバーの限定ビールが発売されたこともあるそうだ。

ウォン・カーウァイ映画の撮影監督、クリストファー・ドイルと造ったビールも

なおオープン時の限定ビールは、ウォン・カーウァイの撮影監督で知られ、香港でも活躍するクリストファー・ドイルと造ったコラボレーションビール『Like the wind』(ライク ザ ウィンド)。ビール愛飲家であり『Carbon Brews』のファンでもある彼らしく、しっかりモルト感が感じられる逸品となっている。

カーボンブリュース Carbon Brews
『Like the wind』(Photo: Kisa Toyoshima)

ここからは、同店のビールとペアリングフードの中でも特に印象に残ったものを紹介しよう。

濃縮されたトロピカルフルーツのフレーバーが特徴的な『クレイジーリッチ ルプリンズ』(パイント1,300円、グラス850円、缶800円)は、イカにチリフレークをかけた『タイフーンシェルター』(1,100円)と合わせるのがおすすめだ。古くから香港の台風を回避するために避難する屋形船(タイフーンシェルター)で提供され、今も屋台の人気メニューとして残っている料理を再現したもので、イカがまとうカレー粉とチリパウダーのピリッとした食感がスパイシーで、エキゾチックな味わいにぴったりだ。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

ちなみに、「クレイジーリッチ ルプリンズ」は、飲みやすくフルーティーでありながら、8.2の高アルコール分を有する。飲み過ぎにはご注意あれ。

小麦と豊富なフルーツからうまれるヘイジーな濃いピンク色が特徴の『サワーパンチ』(パイント1,300円、グラス850円、缶800円)は爽やかな酸味が特徴で、普段ビールを敬遠している人も味わえそうだ。

店ではデザートとのペアリングを推奨しており、「パイナップルパン」として知られる、パイナップルの形をした香港店番のデザート『菠蘿包』(ポーローパーウ)(700円)や、マンゴープリンに『Carbon Brews』のサワーパンチで作ったオリジナルジュレをトッピングする『マンゴープリン サワーパンチジュレ添え』(500円)がおすすめだとか。サワーパンチの酸味が程よく甘みを中和する。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

そのほか香港のソウルフードでもある米粉の生地で具材を巻いた広東式点心の一種、『腸粉(ちょうふん)』(750円)や、チリビーンズの代わりに麻婆豆腐をトッピングした『麻婆豆腐チーズポテト』(小550円、大950円)などもある。

カーボンブリュース Carbon Brews
Photo: Kisa Toyoshima

ビールを楽しむ日常のさまざまなシーンを表現したスタイリッシュなラベルが目を引く缶ビールはもちろん、ビールのラベルデザインをモチーフにしたTシャツ(5,000円)やオリジナルトートバッグ(2,000円)、日本の老舗アイウエアブランド『BOSTON CLUB』とコラボレーションした、オリジナルサングラス(100本限定、20,000円)などのオリジナルグッズも気になるところ。赤坂を訪れた際は、ぜひ行ってみよう。

カーボンブリューストウキョウの詳細はこちら

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