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「カンヌ映画祭」出品の7作品が5月29日まで無料配信中

オンライン配信サービス「フェスティバルスコープ」で

テキスト:
Sato Ryuichiro
Semaine de la Critique du Festival de Cannes
画像提供:Semaine de la Critique du Festival de Cannes
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南フランスのカンヌで毎年開催される「カンヌ映画祭」の名を聞いたことがないシネフィルはいないだろう。古くは衣笠貞之助や今村昌平、最近ではスタジオジブリや是枝裕和、役所広司が受賞しており、毎年日本でもニュースになるほどの知名度を誇る。しかし、この映画祭に出品される作品のうち、実際に鑑賞する機会があるのは、一握りの作品に限られるのではないだろうか。  

そんな「カンヌ映画祭」の出品作品の中でも、あまり観る機会がないであろう作品が、オンライン配信サービス「フェスティバルスコープ(Festival Scope)」で、2024年5月29日(水)まで無料配信中だ。観ることができるのは、同映画祭中の「批評家週間」短編部門に出品された以下の7作品。ちなみに、全作品のラインアップは「批評家週間」公式ウェブサイトから確認できる。

Valentina Homem「A menina e o pot(The Girl and The Pot)」(ブラジル、2024年、12分)
Daphné Hérétakis「Αυτο που ζηταμε απο ενα αγαλμα ειναι να μην κινειται(What we ask of a statue is that it doesn’t move / Ce qu'on demande à une statue c'est qu'elle ne bouge pas)」(ギリシャ・フランス、2024年、32分)
Guil Sela「Montsouris Park(Montsouris)」(フランス、2024年、14分)
Arvin Belarmino「Radikals」(フィリピン・アメリカ、2024年、21分)
Veronica Martiradonna「Supersilly」(フランス、2024年、10分)
Jan Bujnowski「Taniec w Narożniku(Dancing in the Corner)」(ポーランド、2024年、14分)
Anna Hints & Tushar Prakash「Sannapäiv(Sauna Day)」(エストニア、2024年、13分)

「批評家週間」は、しばしば話題になるパルムドールなどで知られる「オフィシャル」部門や「ある視点」部門と同時期に開催される。運営は独立しているが、「監督週間」などと併せて「カンヌ映画祭」の一部を成す。1962年にフランス映画批評家連盟によって設立されて以来、新進気鋭の才能を発掘することを目的にしており、フランソワ・オゾン(François Ozon)らを輩出してきた。そんな短編映画の将来を担う逸材たちの世界を堪能するのもいいだろう。

なお、視聴するには、同サイトでアカウントを作成する必要があり、無料配信数には上限が設けられている。詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。

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