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蔵前で話題の「バーガー喫茶ちるとこ」が吉祥寺にオープン、海外に開かれた喫茶店とは

懐かしさと異国情緒が同居、人気の秘密をオーナーに聞く

テキスト:
Tomomi Nakamura
Writer
バーガー喫茶チルトコ
Photo:Tomomi Nakamura
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2022年5月1日、のどかな空気が漂う吉祥寺中道通りの裏路地に「バーガー喫茶 ちるとこ 吉祥寺」がオープンした。同店はハンバーガー専門店と喫茶店を組み合わせ、面白みのある切り口で話題を呼んだ蔵前の「バーガー喫茶」の2号店である。

バーガー喫茶ちるとこ
Photo:Tomomi Nakamura異国情緒漂う吉祥寺の店内

どこかヨーロッパ風のテイストを感じさせつつも、アメリカンダイナーや喫茶店のような雰囲気も入り混じる異国情緒漂う店内は、海外好きで20カ国以上を旅したオーナー、青木健吾がプロデュースしたからこそ完成した空間だ。

バーガー喫茶
Photo:Tomomi Nakamuraカウンター席はアメリカンダイナー風

メルボルンの日本料理店で修業を積んだ後、日本に帰国し「日本人だけでなく海外の人にも開かれた場所を作りたい」という思いのもと、観光客を視野に入れて2020年に蔵前に「バーガー喫茶 チルトコ」を開店した。

バーガー喫茶ちるとこ
Photo:Tomomi Nakamura蔵前の「バーガー喫茶 チルトコ」外観

「純喫茶でもなくアメリカンダイナーでもない、両方のいいとこ取りをした店を目指して作りました。メインで提供しているハンバーガーは『味噌エッグバーガー』を筆頭に、日本らしさを大切にしています」

バーガー喫茶ちるとこ
Photo:Tomomi Nakamura世界地図が目を引く 「バーガー喫茶 ちるとこ 吉祥寺」内観の内観

吉祥寺は、青木が若い頃から親しんできた思い入れのあるエリアだそうだ。訪日外国人の増加が見込まれる2022年からは、日本人と外国人の両方に愛される場を目指すという。

バーガー喫茶ちるとこ吉祥寺
Photo:Tomomi Nakamura「クリィムソーダ みずいろ」

バーガー喫茶という観点から注目してほしい点が、全16種を揃える「クリィムソーダ」(650円)。水色、青、緑、赤など多様な色味が楽しめる。上に添えられた雷の形をしたクッキーは自家製で、どこか懐かしさを感じさせる味わいだ。1号店が浅草の雷門から近いため、「雷門」をイメージしてこの形のクッキーを作ったそう。

バーガー喫茶チルトコ
Photo:Tomomi Nakamura「自家製海苔わさびソース!アボカドバーガー」

ハンバーガーをオーダーするなら自家製海苔わさびソース!アボカドバーガー」(1,650円)がいちおし。和牛とオーストラリア産のビーフをミックスした肉汁あふれるパティは、食べ応えたっぷり。ツーンと鼻を抜けるワサビの香りと辛み、爽やかなノリの風味の組み合わせが全体をさっぱりと食べやすい味わいに仕上げている。一度食べたらクセになってしまうだろう。

バーガー喫茶ちるとこ吉祥寺
Photo:Tomomi Nakamura「喫茶プリンのバナナスプリッド」

不定期で登場する期間限定メニューも見逃せない。「喫茶プリンのバナナスプリッド」(950円)は、アメリカでお馴染みのバナナスプリッドに同店の人気メニュー喫茶プリン」を加えてアレンジした、秋までの限定メニュー。ほろ苦いチョコレートアイスと甘めのバニラアイス、ラムをきかせた大人味の「喫茶プリン」が見事にマッチしたデザートだ。大きめサイズなので、誰かとシェアして食べるのにもぴったりである。

バーガー喫茶ちるとこ
Photo:Tomomi Nakamura「バーガー喫茶 ちるとこ 吉祥寺」内観

「地域の人に愛される店はもちろん、国境を越えてさまざまな人が行き交う、街のハブのような存在を目指したい」と青木は力を込める。入国制限が緩和され、これから多くの外国人が日本を訪れるだろう。「喫茶店」という日本で独自に進化したカルチャーと海外の要素を融合させた場は、訪日観光客にどう受け止められるのだろうか、今後の展開に期待が膨らむ。

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