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2022年夏、ニューヨークにブロードウェイのミュージアムが誕生

ミュージカルの歴史やクリエーションの舞台裏を紹介

テキスト:
André Wheeler
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ニューヨークのブロードウェイの歴史と文化的遺産の紹介に特化した史上初の常設施設となる、ミュージアム・オブ・ブロードウェイ(Museum of Broadway)、2022年夏、シアター・ディストリクトにオープンすることになった。

この施設の設立計画が発表されたのは、2019年。当時の発表では、2020年のオープンを目指していたが、その後パンデミックが発生。誰も予想できなかった遅延を経て、ようやくオープンのめどが立ったようだ。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、施設内では同地の劇場業界がいかにマンハッタンを転々とし、最終的にタイムズ・スクエア周辺に落ち着いたかを地図で詳しく説明する展示室が設置される。別のスペースでは、ミュージカルというジャンルの歴史と形式を広範囲で解説し、古い歌詞シートなどを展示。さらに、一番の見せ場になると思われる、舞台裏を再現した展示室では、作品を上演するための膨大な労力と生産技術に触れることができるという。

トニー賞へのノミネート経験もあるプロデューサー、ジュリー・ボードマンと共同でこの施設を設立するマーケティングエキスパートのダイアン・ニコレッティは、ニューヨーク・タイムズ紙へ次のように語っている。

「私たちは、インタラクティブでカラフルな楽しいミュージアム体験と、衣装やそのほかの展示品、歴史的な要素によるブロードウェイの歴史の忠実な再現を融合されれば、素晴らしいものになると考えました」

今回の発表は、複数の大ヒット作品の再演準備がスタートし、ブロードウェイで業界全体が活気を取り戻しつつある中で行われた。ミュージアム・オブ・ブロードウェイと同様に、業界やシアター・ディストリクトへの関心を取り戻すことを目的とした取り組みとして、ポップアップ展『Showstoppers!』の開催も予定されている。

原文はこちら

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