[title]
2021年5月5日、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモは、ブロードウェイの劇場が9月14日(火)から、100%のキャパシティーで完全に再開できる準備が整ったと発表した。2020年3月12日に「暗転」したニューヨークの劇場街は、史上最長の閉鎖期間からようやく抜け出せることになる。
劇場関係者の間では、4月末にニューヨーク市長であるビル・デブラシオが、7月1日から市を「完全再開」させると発表してから、ブロードウェイ再開についての期待が高まっていた。
業界団体であるブロードウェイ・リーグは、ブロードウェイ・ニュースに対する声明において、「我々は、ブロードウェイを安全に再開し、観客を迎え入れ、労働力を取り戻すための計画について、州および市の関係者と緊密に協力してきました。市長の発言により、今秋からブロードウェイの制作が再開できるという楽観的な見方がさらに広がっています。今後数週間のうちに、再開についての詳細をお知らせすることを楽しみにしています」と述べていた。
ブロードウェイの再開については、市長が秋ではなく真夏を目指していると語ったこともあったが、ブロードウェイのショーは公演前のリハーサルが必須。そこに新たな安全基準やガイドラインが加わるため、数カ月の準備期間を経た9月が現実的なタイミングだといえるだろう。
事態の明らかな好転を示しているのが、チケットの販売だ。Telechargeではすでに、『シカゴ』『エイント・トゥー・プラウド』『ジャゲッド・リトル・ピル』など一部公演の9月分チケットが購入できる。
また、ニュース専門テレビ局であるNY1は、『ウィキッド』『ライオン・キング』『ハミルトン』『ムーラン・ルージュ!』も9月に公演再開すること、5月11日(火)には、ブロードウェイ・リーグからの正式な再開発表が行われるだろうと伝えている。
関連記事