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日本橋にあるアートホテル、ビーエヌエ―ウォール(BnA WALL)が、2022年3月中旬まで格安長期滞在サービスを実施している。同ホテルは、「泊まれるアート」をテーマに、気鋭の若手アーティストやアートディレクターが手がけた宿泊部屋を提供するビーエヌエー ホテル(BnA HOTEL)の4拠点目である。
対象となるのは、スイートとジュニアスイートを除く全室。アーティストによってデザインされた各部屋にはそれぞれテーマがあり、ユニークなアート空間で非日常的な滞在体験ができる。予約はメールで受け付けており、1泊6,666円から利用できる『ウィークリー滞在プラン』のほか、セミダブルは1週間4万円から、ツインかダブルであれば1週間5万円からという破格の料金で滞在が楽しめる。
今回のサービスは、コロナ禍をきっかけに生まれたさまざまなニーズから企画された。ホテルスタッフの友人を中心に、高齢の家族への感染を心配し「同居が怖い」とホテルでの長期滞在を求める声や、身近で濃厚接触者が出たことで「ホテルで隔離させてもらえないか」という要望などが多く届いたという。
そのほかにも、日本に一時帰国後、滞在国へ帰れなくなった駐在員や、リモートワークが続き「気分転換したい」という人などから長期滞在を希望する問い合わせが増え、「少しでも助けになれば」と今回のサービス実施に至った。ビーエヌエ―代表の田澤悠(たざわ・ゆう)は「殺伐とした時期が続くが、アートの中で一息ついてインスピレーションを得てほしい」と企画に込めた思いを語る。
期間中は通常予約も受け付けているため、長期滞在できる部屋数は一度に3、4部屋程度に限られる。滞在中は3日に1度清掃が入り、1週間以上滞在する場合は週ごとに部屋の変更も受け付けている。1階のカフェバーはしばらく休業しているが、テレワークなどの作業のためにスペースを利用することは可能だ。
名前の由来にもなっているビーエヌエ―ウォールの象徴である1階から地下へつながる大壁には、期間中、アーティストの苦虫ツヨシによる壁画が展示される。
このほか、京都のビーエヌエ―オルターミュージアムでも同時期に同サービスを実施しているという。アートの中で暮らすように滞在を楽しみ、コロナ禍で疲弊した心を癒やしたい。
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