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表参道でも気を抜けるレトロな中華料理店「ブルーザスリー」がオープン

本格中華を極めたシェフの料理とハーブが香るこだわりの茶割で乾杯

編集:
Genya Aoki
テキスト::
Tomomi Nakamura
ブルーザスリー
Photo:Tomomi Nakamura
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2023年3月27日、表参道駅から徒歩2分の路地裏に、3階建ての一軒家が目を引く中華&エスニック料理店「ブルーザスリー(BLUE THE THREE)」がオープンした。同店は、渋谷で人気を集める居酒屋「渋谷 半地下酒場」を手がける今添笑店の新業態だ。

ブルーザスリー
Photo: Tomomi Nakamura

店の前に到着すると、ステンドグラスアーティスト・SHOJI(S-GLASS)のアートで構成された看板が出迎えてくれる。異国情緒漂う店内は、このエリアでは珍しくカジュアルでラフな雰囲気。表参道周辺で働く人たちが、1人でも気軽に立ち寄れる「ちょうどいい店」を目指し、同店を立ち上げたそう。

ブルーザスリー
Photo:Tomomi Nakamura

2階は広々とした空間で、大人数でも利用しやすい。家具をはじめとするしつらえはあえてバラバラにし、ほんのりエスニックな香りを残しつつもキメ過ぎないインテリアを意識したという。

ブルーザスリー
Photo:Tomomi Nakamura

厨房(ちゅうぼう)では、銀座の某高級中華料理店で総料理長を務めた経歴も持つ、シェフの冨田新吾が腕を振るう。料理は町中華で提供するような昔ながらの定番メニューから「トムヤム煮込み」(748円、以下全て税込み)、「茄子のバジル炒め」(968円)など、中華とエスニックや和を融合したメニューまで幅広くラインアップ。ドリンクは料理に合うクラフトビールやナチュラルワインのほか、「和紅茶割」など豊富に揃う。

ブルーザスリー
Photo:Tomomi Nakamura

看板メニューである「ブルーザスリー麺」(1,078円)は、同店で最も鮮烈な味わいの一品だ。ハクサイ、タケノコ、豚肉、干しシイタケなどがたっぷり入って具だくさん。特筆すべきは赤味噌と醤油ベースの2層のスープである。一口すくうと、ピリッとした辛さが特徴的な豆豉醤(トウチジャン)や紹興酒などを加えてとろみを出した、赤味噌の滋味深い味わいが広がる。

初めて食べたにもかかわらず、どこかほっとする味わいなのが不思議だ。食べ進めていくうちに混合醤油を使ったスープが顔を出す。一杯の中で変化する味わいを堪能しよう。

ブルーザスリー
Photo:Tomomi Nakamura

前菜は現地の味を再現したタイの伝統料理「ヤムウンセン」(968円)がおすすめだ。春雨とエビやキュウリ、レッドオニオンなどを和えた同メニューは、パクチーの香りや焼いたクルミのサクッとした食感がアクセントになっている。コクのあるナンプラーや黒糖の甘みに青唐辛子のぴりりとした辛みがプラスされ、後引くおいしさだ。

ブルーザスリー
Photo:Tomomi Nakamura

ドリンクなら、ぜひスタッフおすすめの「ハーブ玄米茶割」(660円)をセレクトしてみてほしい。香ばしい玄米茶に爽やかなレモングラス、ラベンダーなどの花の香りが絶妙に調和した一杯。中華のこってりとした味付けの料理を清涼感のあるハーブが中和し、すっきりと締めくくってくれる。

今後は、旬の食材を使った週替わりメニューなどの提供もスタート。このエリアで中華といえば「ブルーザスリー」といわれるような存在を目指していきたいという。ハイブランドひしめく表参道という街の中で、ほっと一息つける止まり木のような場として、重宝される店になりそうだ。

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