[title]
イギリスの南海岸に位置する、ブライトン。この街では、建物がもはや人間のためだけのものではなくなったようだ。2022年1月に地元市議会が可決した条例で、高さ5メートル以上の新しい開発物件には、少なくとも1つの「ハチの巣レンガ」、そして3つの鳥の巣箱を設置しなければならなくなった。
「ハチの巣レンガ」は、大きな白い穴の空いたブロックで、ハチが冬眠するための避難場所を提供する。一方鳥の巣箱は、夏にアフリカからイギリスまで移動して巣を作るツバメのためにデザインされたものだ。どちらも洗練されていて、スタイリッシュ。自分の家に設置する場合でもあまり気にならないだろう。
市議のアラン・ロビンスは、鳥の巣箱を設計した王立鳥類保護協会(RSPB)を称賛し、「生物多様性を高め、野生生物が私たちの街で繁栄することを促すシンプルな方法を打ち出した」と述べている。
生き物の生息場所を保護することは、世界中の地元当局にとって重要な課題だが、そのための政策を実行するのはそれほど簡単ではない(当然、費用もかさむ)。
しかし、少なくともブライトンでは、鳥の巣箱が25ポンド(約3,900円)、ハチの巣レンガが6〜20ポンド(約940〜3,130円)で購入でき、その状況が変わりつつある。さて、次はどの都市の番だろうか。
関連記事
『イギリスのチャールズ皇太子がロンドン近郊にエコタウンを開発』
『「捨てない」を目指す新たなスターバックスが皇居外苑に12月1日オープン』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら