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おそらく史上最も捉えどころのないアーティストであるバンクシー。彼の作品のオリジナルピースを集めた過去最大級の展覧会『Banksy: Building Castles in the Sky』が2022年5月28日(土)からニューヨークで開催される。
プレスリリースでは本展について、 「基礎になっているのは、バンクシーに関する独立した学際的学術研究プロジェクトの成果。120点以上のオリジナル作品を美術館スタイルのレイアウトで、知的に没入しながら作家のマインドへ迫ることができる」と説明している
展示される作品は、主に個人所有のコレクションから調達されたもの。その中には『風船と少女』『ギャングスタ・ラット』『ラバーダック』といった代表作もある。
この展覧会のキュレーターであるステーファノ・ アントネッリとジャンルカ・マルツィアーニは、展示に関する次のような声明を発表した。「バンクシーは、その皮肉的であり象徴的、かつ不遜なスタイルで境界線を押し広げ、社会のモラルに疑問を投げかけ続けている。彼が誰なのかは、バンクシーに関する謎のほんの一部に過ぎない。バンクシーの作品は、まさに人間の核心に深く入り込む比喩的な氷山のようなもの。見えているのは、その表面だけなのだ」
バンクシー自身は関わっていないが、この『Banksy: Building Castles in the Sky』は、これまでの彼の作品を扱った展覧会(例えば『Banksy : Genius or Vandal?』)とは明らかに一線を画しているといえる。
実際、主催者側でもこの展覧会はオリジナルやきちんと鑑定された作品が集められた「美術館的、学術的視点でバンクシーを解釈」できる機会であることを強調。その特徴を象徴するように、バンクシー作品に関する詳細な理解と分析に満ちたカタログも発行される予定だ。
『Banksy: Building Castles in the Sky』は、旧国際写真センター美術館(住所:250 Bowery Street)で、9月5日(月)まで開催される。
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