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「パティスリー イーズ」を展開する大山恵介がプロデューサーを務めるライフスタイル複合ショップが日本橋兜町に2022年12月15日(木)オープンする。ベーカリー、ビストロ、カフェ、フラワーショップの4店舗が入居。旧銀行をリノベーションし、コンクリートや木材、れんがなどの素材を使用した内装は、モダンで温かみのある空間だ。
大山は「パティスリー イーズの世界観を五感で感じられるようにしたい」と同店を立ち上げたそう。一体どのように五感で感じられるのか。各店舗の魅力とともに紹介していこう。
1. 忘れられないクロワッサンを味わう。
1階は大山が初めて手がけるビストロとベーカリーである。「ベーカリー バンク(Bakery bank)」では硬過ぎず柔らか過ぎない「カンパーニュと食パンの間」の食感を目指したパンが並んでいる。メインは、パティスリー イーズで人気の「クロワッサン」。表面はパリッとしているが、中はふわふわで、芳醇なバターの香りと2層の食感にやみつきになるだろう。
レーズンやクランベリーが入った「サワードゥ」も味わってほしい。強い酸味が特徴で苦手な人も多いが、酸味が出過ぎないように天然酵母を調節し、日本人好みの味わいになるよう仕上げた。
今後は赤ワイン味なども追加でラインアップされるほか、「おばんざい」の要素を取り入れ、肉じゃがなどを使用した商品も販売するという。
2. 異色のマリアージュの産声を聞く。
「パンをおいしく食べる」をテーマにした「ビストロ イェン(Bistro yen)」はフレンチの枠にとらわれずイタリアンやスパニッシュなどの幅広い料理をオープンキッチンスタイルで提供する。テンポの良い調理音やおいしそうな香りが期待感をつのらせる。
同店で味わってほしいのは、ソテーしたバナナを使用した「バターナッツスープ」など、ここでしか味わえない組み合わせの料理だ。ココナツ風味の泡とローストしたアーモンドが上に乗っており、見た目も面白い。バナナの食感が少し残っており、甘過ぎないバランスが絶妙である。
「鯖の燻製 焼みかんプレート」も個性的な珍しい組み合わせだが、焼いたミカンの酸味とヨーグルトのまろやかな甘み、そして口の中に広がる薫製の香りがよく合う。シェフの林弘善は「フレンチというと敷居が高いイメージがあるかもしれないが、気軽に来てほしい。新しい体験ができるようなビストロにしたい」と来店を促す。目の前で幸福なマリアージュが生まれる瞬間を楽しんでほしい。
3. 愛着と個性を備えた日常に触れる。
食事を楽しんだ後は、地下1階へ移動しよう。このフロアはコンクリートに囲まれ、まるで隠れ家のよう。「コーヒー バー アンド ショップ コイン(Coffeebar &shop coin)」では、「ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー」などでバリスタ・ソムリエの経験を積んだ井原彩が提供するカフェに加え、ライフスタイル企業のプロデュースを行うバイヤーの鎌田梓がセレクトしたこだわりの食器や雑貨が購入できる。
「個性と愛着」がテーマで、長く使いたくなるような実用性とデザインを兼ね備えたアイテムが並ぶ。ビストロとカフェで使用している食器・雑貨・家具とリンクした品揃えをしており、気になったものがあればその場で購入できるのもうれしい。
本当においしいコーヒーと出合えるガイドサービス「ティピカガイド(TYPICA GUIDE)」で日本唯一の3つ星ロースターに輝いたバリスタ小田政志と共同で開発した豆を使用したシンプルなブレンドコーヒーを提供。夜はバーに変貌し、クラフトジンやビール、ワインなどアルコール類を取り扱う。
4. 自然の香りと美しさに魅せられる。
店舗装飾などの活動を行う細川萌が手がけるフラワーショップ「フラワーズ フェテ(Flowers fēte)」では「ドライフラワーと香り」をテーマに、日々に癒やしを与えるドライフラワーブーケやポプリが販売されている。砂とコンクリートでできたアトリエ兼ショップの店内は「ラボ」と呼ばれ、空間装飾の提案や、ワークショップも開催される予定だ。
3種類の香りから選べるアロマディフューザー「ペタル」はラボで花びらを一枚一枚丁寧に乾燥させている。アロマストーンもオリジナルで、石灰石や粘土、砂などの自然物を使用。付属の精油を数滴落とすとゆっくりと染み込む。美しいドライフラワーが閉じられたガラスケースに広がる景色と香りを楽しんでほしい。
5. 過去から未来への願いに目を向ける。
エントランスには「今後バンクが兜町に集う人々の憩いの場所になれるように」という願いが込められた樹齢1000年のオリーブの木がシンボルツリーとして植えられているほか、館内には銀行時代に使われていた金庫が残るなど、兜町らしい雰囲気も感じることができる。
大山は「バンクに来たら満腹に、そして幸せになって帰ってもらいたい」と話す。伝統が息づく街、兜町に生まれた新たな施設で、五感をフル稼働させて満喫してみては。
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