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虎ノ門・麻布台に新たな街、「麻布台ヒルズ」が2023年に誕生予定だ。運営を手がける森ビルは、これまでの「ヒルズ」で培った全てを注ぎ込んだ「ヒルズの未来形」になると発表。「アークヒルズ」「虎ノ門ヒルズ」「六本木ヒルズ」を結ぶちょうど中間地点に位置し、国際水準の住宅やホテル、商業施設、文化施設が入居する。
コンセプトは「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街 Modern Urban Village」で、街の中心にある約8.1ヘクタール(ha)もの広大な区域には、約6000平方メートル(㎡)の中央広場が併設されている。緑に囲まれ、自然と調和した環境の中で多様な人々が集う新たなコミュニティの形成を目指す。年間来街者数は2500~3000万人を想定し、そのスケールとインパクトは六本木ヒルズに匹敵する。
4つの街区に分かれており、A街区には高さ約330メートルのメインタワーを初めとする超高層ビル3棟がそびえ立つ。外観デザインはアメリカのPCPA(ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ)が担当。低層棟のユニークな建築とランドスケープのデザインはロンドンオリンピックの聖火台のデザインで知られるトーマス・ヘザウィックが手がけた。
地下1階~4階の商業施設エリアは藤本壮介がデザイナーとして参加。ファッションやビューティー、カルチャー、アート、ウェルネスなどの約150店が軒を連ねる。国内外からの観光客はもちろん、港区を中心とした周辺エリア在住の人々も日常的に利用できる店舗構成を予定しているという。
B-2街区低層部(1階〜13階)には、アマンの姉妹ブランドホテル「ジャヌ東京」が日本初進出。約120の客室は中央広場に面した緑豊かなロケーションで、レストランやカフェ・バーのほか、スパやフィットネスジムも完備している。
中央広場の地下には、約4,000m²の大規模なフードマーケットが誕生。厳選された食材が並び、東京の豊かな食文化に触れられるとともに、「おいしく健康的なライフスタイル」の提案を通じて、世界有数の食体験を提供する。
同じく地下には、2022年8月31日にお台場の再開発のため閉館した「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が移転オープンを果たす。ミュージアムの「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」を継承しつつ、展示作品やアート体験を進化させる予定だ。
森ビルはこれまで、都市作りに積極的に文化や芸術を取り入れてきた。「虎ノ門・麻布台プロジェクト」では「街全体をミュージアム」とするというコンセプトのもと、オフィスやホテルのロビー、広場などのあらゆる場所にアートを展開し、芸術や文化が一体となった街を創り出す。
そのほか「アマン」とパートナーシップを結び、「理想の住宅」をテーマにしたレジデンスやインターナショナルスクールの「ブリティッシ ュ・スクール・イン東京」が併設される。森ビルの集大成となるであろう街に、これからも目が離せない。
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