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またドバイで、新たなギネス世界記録が更新された。ドバイを拠点に活動するイギリス人アーティストで慈善家のサシャ・ジャフリが「世界最大のアートキャンバス」の記録を達成したのだ。
同記録の対象になったのは、『The Journey of Humanity(人類の旅)』と題された作品。ジャフリはこの作品を、1065本の絵筆と6300リットルの絵の具を使い、1日20時間作業で7カ月間かけて完成させた。まさに「大作」にふさわしい、驚異的な数字が並んでいる。
この作品の制作は、Dubai Cares(UAEを拠点とする世界的な慈善団体)、Atlantis The Palm(リゾートホテル)とのパートナシップ、アラブ首長国連邦(UAE)の寛容共存省と教育省の支援により実現。また、この驚異的で示唆に富んだ作品は、Dubai Cares、ユニセフ、ユネスコ、グローバルギフト財団のために3000万ドル(約31億円)を集めることを目指している。
作品は複数のピースに分割され、そのうち70点が2021年に実施される四つのオークションで落札される予定。それぞれのピースは、ナンバリングされ、サインが入り、額装され、カタログにも掲載される。オークションで集められた資金は、世界の貧しい地域に住んでいる、パンデミックの影響を受けているなど、必要としている子どもたちの生活を変えるための支援に使われる。
ジャフリは「私の作品『人類の旅』がギネス世界記録に認定されたのは光栄なことです。これは『Humanity Inspired』プロジェクトの始まりに過ぎません。こうした作品やプロジェクトは、単なる絵ではなく、世界中の子どもたちの心、考え、魂を通して、真の社会変革を目指す私のイニシアチブであり、全人類のより良い未来への踏み台となるものなのです」と述べた。
完成した『人類の旅』は、Atlantis The Palmのボールルームで展示中。また、プロジェクトの公式ウェブサイトでもその一端を見ることができる。2021年2月25日(木)には、希望や文化、インスピレーションを賛美するために、イギリスのシンガーソングライターであり女優、活動家のレオナ・ルイス(『Bleeding Love』のヒットでも知られる)など、国際的なトップタレントが出演するスペシャルイベントも開催。
ジャフリのほかの作品が観たい場合は、ドバイのLeila Heller Galleryへ行くといいだろう。5月まで個展が開かれていて、『人類の旅』の一部のピースも展示されている。
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