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池袋にジャパンアニメの新拠点「アニメ東京ステーション」が誕生、収蔵資料は5万点

オープニング展はナルト、鉄腕アトムの貴重な資料も

テキスト:
Runa Akahoshi
アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima
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2023年10月31日(火)、池袋にアニメの新拠点「アニメ東京ステーション」(以下、アニメ東京)がオープンする。同施設は、世界中にファンを持つ日本のアニメーションコンテンツに関する展示やイベントを通して、アニメ文化と産業の認知振興を促す文化拠点だ。同時に東京都が保管している約5万点、120作品のアニメーションなどのアーカイブ素材の保管整備の推進も目的としている。

アニメファン必見の同施設を一足先に体験してきた。フロアごとに紹介していくので、ぜひ訪れる際の参考にしてほしい。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshimaシンボルモニュメント

アニメ東京は地下1階〜地上2階建て。足を踏み入れると、118作品のキービジュアルや名シーンで構成された巨大なシンボルモニュメントが出迎える。4メートルを超える圧巻の迫力に、ワクワクが止まらない。懐かしいものから最新の作品まで幅広く並ぶが、一番古いもので、1958年公開の「白蛇伝」。公開順で螺旋状に配置されており、これからも増え続けるという。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima名シーンやキービジュアルで構成

特徴的な3つの電車は、同施設ができる前に入居していた文具専門店「丸善」のオブジェを引き継いでいる。近くにある2台のタッチパネルは「アニメ大全」と呼ばれるものだ。ここには1万5000作品、18万話以上の画像と詳細情報が入っている。アニメ産業と文化の基盤を歴史的に網羅して、過去・現在・未来へとつなぐ莫大なデータベースで、誰でも操作して閲覧することができる。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima電車とアニメ大全のタブレット

そのほか、椅子とテーブルが並ぶ「オープンスペース」を用意。今後はイベントやワークショップなどが開催される予定だ。

2階は、最新作や話題作の展示エリア。10月31日(火)~2024年1月28日(日)は、世界中で人気のアニメ「NARUTO-ナルト-」の企画展が開催される。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima展示会場
アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima

2023年にアニメ化20周年を迎えた同作の映像放映のほか、11月に発売を控えているゲームやフィギュア、ナルトの必殺技の一つである「螺旋丸」を体験できるコーナーなどか展開される。このほか、さまざまな作品のグッズが揃うショップストアも見逃せない。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshimaフィギュア
アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima忍術の体験ブース

地下1階は、アニメーションの映像や音声素材、セル画などの収蔵フロア「アーカイブ」。作品保護の観点からガラス越しでの展示ではあるが、普段は見ることができないアニメの制作過程を貴重な資料とともに学ぶことができる。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshima貴重な企画書や絵コンテが並ぶ

現在、収蔵庫内には「ASTROBOY鉄腕アトム」の素材が並ぶ。初期の台本から設定資料、企画書、背景画、アフレコ台本など、ファンにはたまらないだろう。

アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshimaセル画とトレスマシン
アニメ東京ステーション
Photo: Kisa Toyoshimaアフレコ台本

同施設は日本のみならず、世界のアニメファンが楽しめること間違いなしだ。足を運び、日本が誇るアニメカルチャーを堪能してほしい。

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