ニュース

中はスチームサウナ? 栃木の地下空間に体験型アートインスタレーションが出現

現代美術家、栗林隆による「大谷元気炉六号基」

テキスト:
Hanako Suga
栗林隆
画像提供: TRAPOL栗林隆「大谷元気炉六号基」
広告

栃木県宇都宮市の大谷町にある地下空間で、体験型アートインスタレーション「大谷元気炉六号基」が一般公開されている。作者は社会や自然、日常生活や身体の「境界」をテーマにした大型のインスタレーションアートを数多く手がける栗林隆。地下空間にそびえ立つ巨木のようなこの「元気炉」は、私有地でこれまで一般公開されてこなかった大谷町の地下空間を活用して制作された。

栗林隆
画像提供:TRAPOL「大谷元気炉六号基」

栗原は過去にもこの「元気炉」を発表しており、ドイツで開催される世界最大の美術展「documenta15」にも出展している。同作は、元気炉シリーズの6号基だ。

栗林隆
画像提供:TRAPOL「大谷元気炉六号基」

元気炉は、中で大きな窯に薬草(ハーブ)を入れて湯を沸かし、その蒸気をパイプで送り込めるのが特徴。鑑賞者は作品内に入り、ハーブや薬草の香りと濃密な蒸気に包まれることで、スチームサウナのような体験ができる。作品内は、蒸気で1メートル先も見えない状態になるという。

栗林隆
画像提供:TRAPOL「大谷元気炉六号基」

入場料は1,500円、アートサウナへの入室は3,500円(全て税込み)。体験時間は120分で、1日3部制となる。現地での予約もできるが、公式ウェブサイトでの事前予約がベターだ。地下空間とアート作品が融合した空間で、全ての感覚を呼び起こす「ととのい体験」を堪能してほしい。

関連記事

六本木ヒルズの「蜘蛛」の作者、ルイーズ・ブルジョワの展覧会が9月25日から開催

東京から2時間以内、建築が美しいサブスク別荘3選

「GINZA SIX」が7周年、ヤノベケンジの巨大アートが吹き抜け空間に登場

貴重なアーカイブ約200点、カルティエ日本上陸50年を記念した展覧会が開催

ルーク・マンガン@ヒルトン東京

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告