[title]
世界各国で展示をしながらイラストから変幻自在に作品を制作し続ける、ビジュアルアーティストのジャン・ジュリアン(Jean Jullien)による初の空中インスタレーション作品「The Departure」が、銀座の商業施設「ギンザシックス(GINZA SIX)」に展示されている。 この吹き抜けアートには、これまで草間彌生など世界で活躍するアーティストの作品が展示されてきた。今回のジュリアンの展示は8代目となる。
ジュリアンはフランス西部の町ナントに生まれる。大学進学を機にイギリスに渡り、ロンドン芸術大学のセントラル・セントマーチンズを卒業後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。これまでに「ナショナルジオグラフィック」などの有名紙や「エルメス」などのハイブランドとのコラボレーションを多数手がけてきた。
自身の目を通して世界を描くことから離れ、2021年に「渋谷パルコ」で開催された個展で生まれたキャラクター「ペーパーピープル」。これは自分を生み出そうとしたクリエーターに見捨てられたことに気づき、心細さから紙で仲間を生み出そうとひらめいたキャラクターだ。
今回の展示では、「地上から離れ空飛ぶ紙の絨毯に乗り、東京から世界を探検する旅へ出発する」というテーマで、大小さまざまな5つの絨毯(じゅうたん)に乗った「ペーパーピープル」が吹き抜け空間を飛び回る。
なお、インスタレーションを見る際のおすすめの画角は、3階の北側エスカレーター前からのビジュアル。ここからは絨毯の下にプリントされたドローイングを最も鮮明に見ることができる。これは彼の人生観を映し出しているのだという。
「闘士星矢」や「ドラゴンボール」「シティハンター」といった日本の漫画作品の数々や手塚治虫作品などのアニメに強い影響を受けたというジュリアン。来日後は秋葉原や中野ブロードウェイの「まんだらけ」に行き、アニメ街を楽しんだようだ。
本展示は2024年春まで実施予定。ショッピングを楽しみながら、遊び心あふれるペーパーピープルたちとともに小さな「旅」を楽しんでみては。
関連記事
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら