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アムステルダムが一部観光客向け「近づかないで」キャンペーンを計画

みだらなイメージを完全に払拭するのが目的

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
Clubs in Amsterdam
Photograph: Shutterstock
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オランダの首都・アムステルダムは壮大で、いくつかの国よりも多くの芸術、歴史、自然の美しさを持つ文化の砦(とりで)である。ただ、この街は長い間、歓楽的でどちらかというと下品なことでの評判が高かった。ある人たちにとっては、赤線地帯や大麻の「コーヒーショップ」地帯の方がよく知られているのだ。

総論としては、アムステルダムの売春と大麻に対する姿勢は、ヨーロッパの他都市よりもはるかにリベラルだ。売春宿は合法だし、コーヒーショップでの大麻の喫煙は地元当局によって容認されている。

しかし今、アムステルダムはそのみだらなイメージを完全に払拭(ふっしょく)しようと決心したようだ。そのため飲酒、売春、ドラッグのためにこの街を訪れるのを人々に思いとどまらせようとする、「アムステルダムに近づかないで」というメッセージを中心とした広告キャンペーンを始めるという。

このキャンペーンの開始は2023年春ごろから。まず、アムステルダムで最も乱暴で破壊的な訪問者とみなされがちなイギリス人観光客をターゲットに行われる予定だ。もし成功すれば、ほかの国からの旅行者へも対象を拡大していく。

アムステルダムが乱暴な観光客を阻止するため取り組んでいるのは、このキャンペーンだけではない。同市ははしご酒バチェラー・パーティーバチェロレッテ・パーティーの規模、リバー・クルーズの数を制限したい意向。また、市中心部における路上での大麻の喫煙を禁止にすること、赤線地帯を都心部以外の新しい「エロティックセンター」に移転することも考えているそうだ。

アムステルダムが観光客の迷惑行為を取り締まることを宣言したのは、今回が初めてではない。2021年に同市は、パンデミック時代の観光客のいない至福の時間を維持する計画を打ち出し、大麻のコーヒーショップから観光客を追放する可能性に言及している。

そうした考え方が、今は実行に移され始めているといえる。もし、あなたが「セックス、ドラッグ、ロックンロール」を楽しむための休暇を求めているのなら、ほかの場所を探した方がいいかもしれない。

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