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昨今3Dプリンターを使い、サッカーシューズや楽器、ゲーム機、義足、自動車まで、さまざまなものが製作されている。最近オランダでは、まるごと3Dプリンターで作られた橋まで登場した。
この「3Dプリント橋」が架けられたのは、全長12メートル。アムステルダムのレッド・ライト地区に流れる、最も古く、船の往来も多い運河の一つであるアウデザイツ・アフテルバーフワル。製作したのは、金属を使った3Dプリントを専門とするアムステルダムのハイテク企業、MX3Dだ。
橋の「プリント」に使われたのは、4台の標準的な産業用ロボット。それぞれのロボットのアームに溶接トーチを装備し、合計4.5トンものステンレス鋼を何層にも重ねていくことで、独創的な形状の橋を作り上げた。
設計と製作に費やした期間は、3年以上。2021年7月初めにオランダの王妃であるマクシマ・ソレギエタが参加した開通式が行われ、正式オープンを迎えた。すでに、毎日多くの歩行者や自転車が渡っている。
また完成した橋には、構造全体のひずみ、温度、振動などをモニターする10数個のセンサーが取り付けられた。収集したデータは、橋のデジタルモデルに反映させ、今後の設計に役立てるという。
近いうちにアムステルダムを訪れるのであれば、ぜひこの最先端の橋を渡ってみるといいだろう。
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