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アムステルダム市、外国観光客による大麻購入を規制か

オーバーツーリズムの削減と組織犯罪対策の一環

Huw Oliver
テキスト:
Huw Oliver
UK Editor
Coffee shop in Amsterdam
Photograph: Milosz Maslanka / Shutterstock.com
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アムステルダムでは街のイメージを一掃しようとする動きが活発になっている。市はすでに、歴史ある街の中心部に観光客向けの新しい店がオープンすることを禁止。特定の地区におけるAirbnbの取り締まりも開始している。そして、オーバーツーリズムの削減と組織犯罪との闘いを同時に実現するため、今度は外国人客が「コーヒーショップ」を利用することを禁止しようとしている。

アムステルダム市長のフェムケ・ハルセマは、アムステルダムに166軒あるコーヒーショップへの入店をオランダ人だけに制限し、外国人観光客の利用を禁止する条例を2022年から導入する計画を進めている。コーヒーショップとは、エスプレッソではなく、少量の大麻を合法的に購入できる店のこと。

市長は声明で、「アムステルダムは国際都市であり、もちろん観光客を魅了したい。しかし、アムステルダムを訪れる理由は、この街の豊かさ、美しさ、文化施設であってほしい」と述べ、同市は引き続き「オープンであり、ホスピタリティ、寛容性がある街」であり続けるが、ヨーロッパにおける「大麻の街」というイメージを拭い去り、低予算の観光客を減らしたいという考えを明らかにした。

オランダ政府の調査によると、通常の一年でアムステルダムを訪れる2000万人の旅行者のうち、半分以上が「大麻目的」だという。市長の条例案は今後正式に議会へ提出される必要があり、採択されれば、移行期間を経て、市が別途検討している合法的大麻販売者のための新しいルールとともに導入される見込みだ。

かつてベルギー、ドイツ、フランスから何十万人もの観光客が大麻のために訪れていた、マーストリヒトやスヘルトーヘンボスといった街では、すでに同様の規制が導入されている。

ヨーロッパの大麻愛好家にとって、これは非常に悪いニュースかもしれない。しかし、それ以外の人にとっては、アムステルダムの街の匂いが、ほかの街と同じになったと感じられるようになるだろう。目をとろんとさせて、街をうろつく男ばかりの一行も減っていくはずだ。

そして、アムステルダムの魅力は大麻にあるのではなく、アムステルダム国立美術館アムステルダム市立美術館ヨルダーン地区の趣のある運河、ノールト地区の最先端のナイトライフ、そして、大きなアップルタルトとストロープワッフルなどにあると、観光客が再び実感できるようになる日も近いといえる。

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