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京都には歴史的な町並みや古寺、自然など見どころがたくさんあるが、都心部から外に出る旅行者はほとんどいない。2019年に誕生した現代アートの祭典「ALTERNATIVE KYOTO」は、革新的な若手アーティストとコラボレーションし、あまり知られていない地域の美しさに焦点を当てた展覧会をすることで、この状況を変えようとしている。
新型コロナウイルスの影響による渡航制限などのさまざまな問題が、アーティストとフェスティバル主催者の双方に困難をもたらした。しかし過去2年間、展覧会を成功させてきた。そして、2022年の9月に再び開催されることが決定している。
今年は、福知山と宮津、天橋立、向日で開催、期間は9月9日(金)〜11月20日(日)。国内外のクリエーターが名を連ね、地域文化と先端技術を組み合わせたデジタルアートによる空間演出や作品展示が行われる。アート集団Think And SenseとIntercity-Expressは、禅にインスパイアされた没入型作品「Stillness」を共同制作している。
アート集団のTHINK AND SENSE&Intercity-Expressは、「両足院」を高精度レーザーにより三次元化したランドスケープと、両足院内外で収録された音を再構築したサウンドスケープにより禅の世界観の一端を表現した。
そのほか、三谷正の「Subsurface」にも注目だ。数十台のプロジェクターと数百本の街灯を使用し、「福知山城」の麓で夕闇のスペクタクルを作り出す。一方、モントリオールのデジタルアートスタジオIregularは、宮津市の「元伊勢 籠神社(このじんじゃ)」で、LEDキューブ「Control No Control」を日本初公開。今年の全体テーマである「光」に関連したインタラクティブな作品だ。
展示はあえて公共スペースに設置されているため、入場料はかからない。その場所を通りすがる誰もが鑑賞できるようになっている。これは、より多くの人々が地域コミュニティーに参加し、デジタルアートのムーブメントを受け入れるきっかけとなることを目的としているからだ。
「ALTERNATIVE KYOTO」の参加アーティストと作品の詳細については、公式ウェブサイトを確認してほしい。
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