[title]
2022年7月15日、代々木公園前に100%ベジタリアンのオーガニックフードを通じてハッピーに過ごせるカフェ「アリサンパーク」がオープンした。
同カフェを運営するのは、埼玉県日高市高麗に本社とカフェを構え、オーガニック・ベジタリアン食品の輸入卸販売を行っている「アリサン」だ。1988年の創業から「食を通して分かち合うことで広がる人とのつながりを大切に」を理念とし、2001年には「阿里山カフェ」を開店。自然に囲まれた癒やしのカフェは、オーガニック食をシェアすることで人々のつながりを育んできた。
「アリサンパーク」のディレクターであるケイ・ベリスとジェイ・ベリスの2人は、創業者ジャック&フェイの子どもで兄妹。変わらぬビジョンをこれから都会に向けて発信していく。1〜2階がカフェ兼ショップで、3階と屋上がイベントスペースになる予定だ。
カフェでは、バーガーバンズやサンドイッチのブレッド、調味料に至るまで、同社が長年にわたって関係を築いてきた農家やメーカーから仕入れている。おいしくて安心な有機食材をベースにしたメニューを朝から夕方まで楽しめる。
ここに来たら、まずは阿里山カフェの定番人気「ベジバーガープレート」(1,600円、以下、全て税込み)を味わってほしい。パテは、アメリカの老舗オーガニック加工食品メーカー「エイミーズ(Amy’s)」のものを使用。ひきわり小麦の香ばしい味わいとスパイスの香りが特徴で、植物性のパテとは思えないしっかりとした食感が楽しめる。備え付けのサラダもボリューミーで満足度が高い。
「味変」したいなら、共有で用意されているハラペーニョソースをかければ、スパイシーな味わいに食べる手が止まらなくなってしまうだろう。
東京限定メニューとしては、モーニングで提供される「ピーナッツバタートースト」(600円)がある。アリサンの創業時から存在するシグネチャー商品「有機ピーナッツバタークランチ」を使用し、バナナとココナツをトッピングしたオープントーストだ。ピーナツ本来の風味と甘さとコク、つぶつぶとした食感にハマる人が続出しているとか。
スイーツの定番人気「キャロットケーキ」(500円)も忘れずに。アメリカンホームメイドテイストのケーキで、1ホール(8枚分)にニンジン丸々1本使ったナチュラルな甘さで、ビーガン仕様(動物性原料不使用)のメニュー。独自のスパイスとどっしりとした食べ応えでリピーターも多い。 クッキーやマフィンといったオリジナルベイクドスイーツも見逃せない。完売してしまう日も少なくないという。
ドリンクは、阿里山カフェ自慢の「チャイ」(750円)がおすすめ。ドリンク類ではコーヒーメニューを抑えて、最も注文されているというのだから驚く。有機の茶葉とスパイスをブレンドしたチャイミックスと、有機メープルシロップを使用し、注文を受けてから1杯ずつ丁寧に煮出すというこだわりようだ。スパイスがきいていて、代謝が活発になるのを感じる。
内装にも注目してほしい。家具から壁紙までほとんどスタッフの手作りで、独特の空間が広がっている。聞けば、緑豊かな景色も含めて阿里山カフェを凝縮したような雰囲気になっているそう。ぜひ高麗の店も訪れて答え合わせをしてみてほしい。 創業35年を支えてきたスタッフや生産者たちの姿が写真立てに収まっているなど、ファミリーの温もり感や親しみやすさが店内の至る所に感じられるのも微笑ましい。
併設されているショップコーナーには150種ほどのアイテムが並び、食材や調味料からドライフルーツ、スナックまで手軽に日常に取り入れられるアリサンの商品が購入できる。 2022年秋ごろからは、料理教室などを計画しているほか、屋上などでサステナブルをテーマにした食のイベントやウェルネスに関係したワークショップなども展開していく。
ケイは「ここに来て、出る時には笑顔になっていてほしい。料理、買い物、スタッフとの会話などを通して、ハッピーを感じてもらいたい」と語る。代々木公園の緑を眺めながら、豊かなオーガニック食を堪能し、体も心も安らいでみては。
関連記事
『アリサンパーク』
『日本初上陸の植物由来チキン「TiNDLE」を使ったメニューがシュマッツに登場』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら