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2023年夏にヨーロッパ各地で報道された「トコジラミ」の大量発生は、旅行を控えた観光客を恐怖に突き落とした。しかし今年はさらに恐ろしいニュースが飛び交っている。
スペインの環境保護団体「Anecpla」の専門家は、この夏、遺伝子変異により強くなった「スーパーゴキブリ」が国中を歩き回る可能性があると警告。同団体によると、気候変動による気温の上昇は、ゴキブリやトコジラミのような害虫が繁殖するための絶好の条件だと説明した。
気温上昇が続くスペインでは春には汗ばむ日が増え、秋になっても気温が下がらない状況が続いている。スペイン南部のマラガでは、2023年12月に30度近くまで気温が上昇した日もあった。同団体は気温が28度を超えると、このような害虫の繁殖がより早くなると指摘。スペイン国内のバー、レストラン、ホテルに対し、害虫発生の初期兆候を発見した場合は緊急に対処するよう呼びかけている。
さらに恐ろしいことにこれらの害虫たちは、これまで使用されてきた駆虫剤に対抗できるよう進化を遂げているという。また、害虫用の化学薬品の使用を禁止する欧州連合(EU)の規制がますます強化されていることが、害虫駆除業者にとっては悩みの種になっているようだ。
団体は、害虫が有害なバクテリアや病気を運び、人に感染させることが最大の懸念事項であると話し、家を清潔に保つことや食材を出しっぱなしにしないことや、ごみ捨ての徹底、生ごみは蓋(ふた)をして保管することを呼びかけている。
まもなく観光業界におけるハイシーズンを迎えるスペイン。害虫が旅行者を襲う前に、対策が講じられることを願いたい。
「Alert: tourists in Spain could face a ‘plague of super-cockroaches’ this summer(原文)」を参考に情報を追加。
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