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大阪で2025年に開催される『2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)』。そこで、「空を飛ぶクルマ」と称される乗り物を目にすることができそうだ。
日本経済新聞によると、同博覧会で利用が予定されている「空飛ぶクルマ」の運行計画が、2022年3月18日に明らかにされた。報道によると、開発を主導したのはスカイドライブ(SkyDrive)社。地点間の輸送や周辺での遊覧飛行を目的として、会場と周辺の空港や大阪市内などを結ぶ8路線で1時間当たり20便程度の運行を目指すという。
会場である夢洲(ゆめしま)と接続する具体的な地域には、大阪市内、大阪湾岸部、伊丹空港、神戸空港、関西国際空港、神戸市内、淡路島、京都や伊勢志摩などが候補に挙がっている。2022年度にも機体メーカーや、運航や離着陸場の運営を行う事業者の選定に取り掛かる見通しだ。
同社が「空飛ぶクルマ」と呼ぶ航空機の正式名称は、『電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL=electric vertical takeoff and landing』。その特徴は、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸にある。
日本経済新聞の報道によると、博覧会での利用を想定した機種は『SD-05』と呼ばれており、2021年10月29日には型式証明を国土交通省に申請、国内で初めて受理されたという。現時点では、電動で2人乗りという仕様までしか分かっておらず、機体デザインなどの詳細が近く明らかにされることが期待されている。
大阪市が2022年3月4日に政府の「スーパーシティ」構想に内定したことも、今回の取り組みを後押しした形だ。この構想は、先端技術で地域活性化を目指すもの。今回の関西万博をきっかけに、新たなインフラの可能性が開かれるかもしれない。
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