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国内最大規模の国際芸術祭「あいち2022」が全100組の出展作家を発表

河原温からアピチャッポンまで、愛知県を舞台に現代アートが集結

Hisato Hayashi
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Hisato Hayashi
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2022年7月30日(土)から10月10日(月・祝)まで、国際芸術祭『あいち2022』が開催する。2020年11月17日、『あいちトリエンナーレ』から『あいち2022』へと名称を変更。芸術監督に森美術館現館長の片岡真実を迎え、およそ2年の歳月をかけて準備を行ってきた。愛知芸術文化センターをはじめ、愛知県西北部の一宮市や常滑市、有松地区を舞台に73日間にわたり、国内外のアーティストを招致した現代美術の祭典が開かれる。

塩⽥千春 不確かな旅 2016/2019 個展「魂がふるえる」森美術館、東京 Photo by Sunhi Mang Courtesy of Mori Art Museum ©JASPAR, Tokyo, 2021 and Chiharu Shiota
塩⽥千春 不確かな旅 2016/2019 個展「魂がふるえる」森美術館、東京 Photo by Sunhi Mang Courtesy of Mori Art Museum ©JASPAR, Tokyo, 2021 and Chiharu Shiota

故人から現在活躍中の人気作家まで、国内外全100組の参加アーティスト

3月30日、組織委員会はこれまでに発表されていた77組に加え、全100組の参加アーティストを新たに発表。河原温や荒川修作+マドリン・ギンズ、マルセル・ブロータース、ジョン・ケージなど故人の作家から、塩田千春、近藤亜樹、奈良美智、カズ・オオシロ、スティーヴ・ライヒ、ガブリエル・オロスコ、ケイト・クーパー、ン・ダックなど、存命の人気作家まで幅広いジャンルや作風、出身国の作家がそろう。

ケイト・クーパー インフェクション・ドライバーズ 2018 Image courtesy of the artist
ケイト・クーパー インフェクション・ドライバーズ 2018 Image courtesy of the artist
河原温 ソル・ルウィットに宛てた電報 1970年2⽉5⽇ 《I Am Still Alive》(1970‒2000)より LeWitt Collection, Chester, Connecticut, USA © One Million Years Foundation
河原温 ソル・ルウィットに宛てた電報 1970年2⽉5⽇ 《I Am Still Alive》(1970‒2000)より LeWitt Collection, Chester, Connecticut, USA © One Million Years Foundation

中でも注目は、イラクから難民としてスウェーデンに移住し、「紛争や暴力の持つ過激なイメージに対抗する寓意(ぐうい)的な表現」としての絵画を編み出すモハンマド・サーミだ。そのほか最新作『メモリア』が公開中で、日本でも人気の高い映画作家で美術家のアピチャッポン・ウィーラセタクンが、初となるVRパフォーマンスの作品を発表する。

モハンマド・サーミ 《難民キャンプ》2020 Courtesy of the artist and Modern Art, London
モハンマド・サーミ 《難民キャンプ》2020 Courtesy of the artist and Modern Art, London

今年の夏から秋にかけては、3年に1度しかないアートの祭典に出かけよう。

『あいち2022』の詳細はこちら

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