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シンガポールの建築写真家であり映像作家でもあるケビン・スーユアンが、世界の名だたる建築家がシンガポールとその人々のために建てた建物を集めたショートフィルムを発表した。しかし、1年間にわたるシンガポール探求の集大成として出来上がったこの作品は、普通の作品ではない。ウェス・アンダーソンの映画作品から大きな影響を受け、作られているのだ。
『A Wes Anderson-ish Singapore(ウェス・アンダーソンのようなシンガポール)』と題されたこの作品が焦点を当てているのは、パンデミック後のシンガポールにおける、多様な建築物、街、公園や緑地、そして人々。例えば、マリーナベイサンズのアップルストア、シンガポール・チャンギ国際空港、フォスター+パートナーズが手がけた最高裁判所、Golden Mile Complexなどの象徴的な建築物を紹介し、さらにシンガポールの目を引くストリートアートもフィーチャーしている。
スーユアンによると、アンダーソンの代表作である『グランド・ブダペスト・ホテル』『ライフ・アクアティック』『ムーンライズ・キングダム』のほか、そして最近(現地で)公開された『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』からもインスピレーションを得ているという。
ショートフィルムの説明文でスーユアンは「この作品のシーンは主に建築物に焦点を当てて、フラットでシンメトリーな視点ででフレーミングされています。しかし、文脈と盛り込まれている要素は、シンガポールならではのものなのです」と述べている。
「ウェス・アンダーソンのようなシンガポール」とはどんなものなのか。作品は以下で観ることができる。
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