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ウェス・アンダーソンの映画に登場する列車は、彼の映画に登場するほとんど全ての要素と同様に、眉をひそめるほどのシュールさと、とてつもない美しさの間の微妙な境界線上にある。
映画『ダージリン急行』や『グランド・ブダペスト・ホテル』、そして近日公開予定の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などのアンダーソン作品で見られるように、彼が作り出す列車は、鮮やかなパステルカラーと目の覚めるような模様であふれている。
アンダーソン作品の列車が好きな人は、間違いなくそんな列車に乗ってみたいと思っていることだろう。実は、その夢がかなえられるかもしれない企画がある。旅行会社のベルモンドとのコラボレーションにより、アンダーソンがイギリスのプルマン列車の客車をリデザインしたのだ。
現実のものとなる「ウェス・アンダーソン列車」は、映画の中と同じように装飾が特徴的。彼がリデザインしたプルマン列車の車両は、パステルピンクの天井、グリーンのカーペットと椅子、シンメトリーの模様、そして全体的にアールヌーボー調のテイストで彩られている。さらにラグジュアリーな雰囲気を楽しみたい人のために、オリジナルのカクテルと豪華な軽食が味わえるプライベートスイートも2つ用意されるという。
想像の通りチケットは少々高い。この列車に乗れる『Pullman Dining by Wes Anderson』は1人400ポンド(約6万2,600円)、プライベートスイートは1,800ポンド(約28万1,900円)からとなっている。この列車が具体的にどこへ向かうのかは不明だが、イギリス国内のいくつかの都市を結ぶようだ。詳細や予約については、ベルモンドの公式ウェブサイトを確認しよう。
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