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アメリカで「スポンテニアス・トラベル」が流行?

5割以上の人が行き先を決めずに空港へ到着

Erika Mailman
テキスト:
Erika Mailman
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
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多くの人にとって旅行の際、空港に行くことはストレスになっているだろう。パッキングや機内へ持ち込む液体の量を調整するのも面倒だ。ましてや、航空券を予約せずに空港へ向かうことなどは、考えられないはずだ。しかしアメリカでは今、56%の人々が行き先も決めずに空港へ向かっているという。

格安航空券などの検索サービスを提供するスカイスキャナーによると、行き先などの予定を決めない「スポンテニアス・トラベル」(自然発生的な旅行)と呼ばれる旅のスタイルが、本当にはやっているのだそうだ。このことに衝撃を受ける人もいるだろう。しかし、とりあえずサクッと空港へ行き、出発便掲示板をチェックして、あるいはスマートフォンで見て、どこへ飛ぶのか決めることを楽しんでいる人たちが実際にいるのだ。

この行動の多くは、パンデミックといわゆる「リベンジ旅行」が原因だと考えられる。スカイスキャナーのアンケートでは、回答者の75%が新型コロナウイルスの大流行によって、もっと自然発生的行動を楽しみたいと思うようになったと答えている。そう、気まぐれに選んだ目的地に向けて飛行機で旅立つことほど、即興的なことはないのだ。 

また46%の人が、生活の中でより自然発生的な状況に基づいて行動したいと思う分野は「旅行」だと答えている。これには納得がいく。なぜならスポンテニアス・トラベルの場合、どこへ行っても充実した旅になる。たとえ過小評価されている場所が旅先になったとしてもだ。「運まかせ」でも、十分に楽しい時間が過ごせるということだろう。

さらに興味深いことに、調査対象者の62%が「もっと楽しみたい」という思いから、普段から自然発生的な行動を取るようになったと回答している。

出発の直前に、空港でフライトを選ぶことには、経済的なメリットがあるのは間違いない。それは、目的地ではなく、料金でフライトを選ぶことができるからだ。また専門家によると、空港で旅行を選ぶこと自体が、心理的にかなりの高揚感をもたらすそうだ。その理由の一つとしては、自分自身の自発性に興奮し、かつ事前の計画で、気分が落ち込むような意思決定をしなくていいことが挙げられるだろう。

これでスポンテニアス・トラベルに出たくなったのではないか? 旅は冒険。みんなでバッグに荷物を詰めて(水着、パーカー、レインコートなど、あらゆる気候に対応できるように)、オープンな気持ちとパスポートを持って空港へ向かおう。


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