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岡山に隈研吾監修のサステナブルなパビリオンが誕生

持続可能な観光拠点地に

テキスト:
Hanako Suga
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岡山県真庭市の蒜山は3つの山から成る西日本屈指の高原リゾートだ。近郊にはハーブガーデンや湯原温泉などがあり、観光スポットとしても人気がある。そんな美しい蒜山の地に誕生したのが、新たな観光拠点グリーナブル ヒルゼン(GREENable HIRUZEN)だ。

同施設は、真庭市がこれまで取り組んできた環境保全活動や自然保護活動を「楽しめるアクティビティメニュー」として提供。隈研吾が建築設計を手掛ける象徴的なパビリオン「風の葉」や、現代アートを通してサスティナビリティを学ぶ蒜山ミュージアム、持続可能なライフスタイルを提案するショップで構成されている。

見どころでもある風の葉は、実は東京で展示されていた建築物を再利用し、蒜山の地に移設したもの。幾何学的なデザインのこの巨大パビリオンには、真庭産の「CLT」と呼ばれる木材が使用されており、解体しても再生が可能だ。木造建築の特性を生かすことで持続可能な社会を目指すとともに、訪れた人がサステナビリティを感じられるよう工夫がされている。

蒜山ミュージアムでは隈の建築模型や現代アートを展示する。ミュージアムもCTLの木材をふんだんに使って建設されており、木のぬくもりを感じられるデザイン。今後は現代アートを通して環境を学ぶ展覧会やイベントの実施を予定だ。

ビジターセンター・ショップでは蒜山の観光情報の発信と、アップサイクルされた衣服や、蒜山ならではの工芸品などさまざまなグッズを販売。岡山のデニムメーカーである『ジョンブル(JOHNBULL)』がプロデュースするアイテムも登場する。

そのほか、高原の自然美を満喫できるサイクリングツアーも実施されている蒜山の魅力と自然の尊さを知ることで今私たちが地球のためにできることとは何なのか、もう一度考え直すきっかけになるだろう。 

グリーナブル ヒルゼンの詳細情報はこちら

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