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ロンドンでペニーファーシングが流行中

19世紀の自転車がコロナ禍で需要拡大、現代社会では危険な側面も

Joe Mackertich
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Joe Mackertich
Editor-in-Chief, UK
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Photograph: Time Out / Shutterstock
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19世紀半ばから後半にかけて、ロンドンでは奇妙なことがたくさん起きた。イーストエンドのあちこちには切り裂きジャックが現れ、コレラパンデミックにも襲われた。そして、滑稽な見た目の「ペニー ファーシング(Penny farthing)」が、流行したのもこの時期だった。

ペニー ファーシングを知っているだろうか? 前輪が巨大で後輪が逆にものすごく小さいのが特徴の自転車で、「イ ホイール バイク」と呼ばれることもある。

なんと今、この古い形式の乗り物が、現代のロンドンで再び流行しているのだ。ロックダウン以降、売上が急増。主なメーカーであるUDC Penny Farthingsでは、生産が需要に追いつけていないという。

同社のオーナーは、inews.co.uk「ペニーファーシングを欲しがっている人の大半、約95%が中年男性。女性の割合はほんの少し」と語っている。

非実用的な乗り物への突然の関心がどこから来るのかは明らかではないが、チジック地区を拠点とするテレビキャスター、ジェレミー・ヴァインペニーファーシングの熱狂的な愛好者であることが、中年男性の間での拡散のきっかけになっているのは間違いないと見られている。

しかし、この自転車の人気復活には(必然的に)危険な側面もある。現代の道路では、Deliveroo(宅配)の自転車がすばしっこく動き回り、Ocado(ネットスーパー)の巨大なバンが行き来しているのだ。実際、ほんの数週間前、ストーク・ニューイントンで、ペニーファーシングに乗ったある男性がDPD(宅配)のバンに顔を突っ込んでいる様子がTwitterに投稿された。男性は、結果的には大丈夫だったようだが......。今、街でペニーファーシングを乗り回すなら、気をつけたいものだ。

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