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ニューヨークのグランドセントラル駅横に超高層ビル建設か

地上83階建て、実現すれば市内で2番目に高いビルに

Anna Rahmanan
テキスト:
Anna Rahmanan
Senior National News Editor
Grand Hyatt New York re-development
Rendering: Courtesy of Skidmore, Owings & Merrill
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ニューヨーク(そしてアメリカ)で、最も高いビルといえば、ワン・ワールド・トレード・センター。その高さを超えるものではないが、グランド・セントラル駅横のグランド・ハイアットがある敷地に、超高層の複合ビルを建てる計画が進められている。このビルの高さは約502メートルで、83階建て。実際に建設されれば、ニューヨークで2番目に高いビルとなる。

このプロジェクトで設計を担当しているのは、スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル。同事務所はつい最近、非常にクールなレンダリング画像を公開した。

Grand Hyatt New York re-development
Rendering: Courtesy of Skidmore, Owings & Merrill

プロジェクトはまだ初期段階にあるが、理想の開発の実現に向けて、当局から特別許可を得るための手続きはすでに進められているという。設計通りに行けば最終的には、小売スペース(約9290平方メートル)、商業オフィス(約19万5096平方メートル)、総客室数500室のホテル(4万2085平方メートル)に、屋外のパブリックスペース(約1858平方メートル)を加えた巨大複合施設が誕生する。また、近くの地下鉄駅への入り口のリニューアルなど、周辺の交通関連の変化も期待されている。

Grand Hyatt New York re-development
Rendering: Courtesy of Skidmore, Owings & Merrill

この建物で注目に値するのがテラスだ。プレスリリースによると、建物屋外の西側、東側、北側の3カ所にテラスが設置される。

西側に作られるのは、パーク・アベニューの高架橋と接続するテラス、Grand Central。これができると、100年間目に触れることがなかったグランド・セントラル駅の東側のファサードが見られるようになる。クライスラー・ビルの見事な景観を望むことを想定して作られるのが、東側のChrysler Terrace。北側に設置されるGraybar Terraceは、これら2つのテラスをつなぐ役割も担う。利用者が外へ出ることなく、テラス間を自由に歩き回り、それぞれのテラスの違った魅力を楽しめるようになっているというわけだ。

ここ最近、ニューヨークの景色を更新するような超高層ビルにまつわるニュースが続いている。つい先日は、ヘラルド・スクエアにあるデパート、メイシーズの上に建設される巨大な超高層ビルプロジェクトが話題になった。

こうしたプロジェクトはまだ計画段階。しかし、ニューヨークでエキサイティングな変化が起こっているというのは明らかだろう。今後の展開を見守りたい。

原文はこちら

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