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古代エジプト王朝と黄金をテーマにした国際巡回展が開催

史上最大規模、開催地はサンフランシスコ、ロンドン、パリなど

James Manning
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James Manning
Content Director, EMEA
Golden statuette from the 2019-20 exhibition ‘Tutankhamun, Treasures of the Golden Pharaoh’
Photograph: Snap Crackle Pop / Shutterstock.com
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もしも現代の暮らしに疲れを感じているなら、元気を出そう。なぜなら(機会に恵まれれば)近々、遠く3200年前の世界へ旅立つことが可能となるかもしれない。2021年11月から25年1月まで、アメリカとヨーロッパの五つの都市で、古代エジプトの宝物を披露する壮大な巡回展『Ramses and the Pharaohs’ Gold(編集部訳:ラムセスやファラオたちの黄金)』が開催されることになったのだ。

この巡回展の開催を発表したのは、エジプトの観光考古省。古代エジプトの遺産がエジプト国外へ出るためには、最終的に同省の承認が必要となる。

中東の情報を使えるウェブメディア、アル・モニターによると、展覧会は2021年11月、アメリカのヒューストン自然科学博物館からスタートし、サンフランシスコのデ・ヤング美術館、ボストンのパークプラザにあるサンダース城へ巡回。その後は、大西洋を横断し、ロンドンのまだ名称が決定していない展示会場へ移り、最後はパリのラ・ヴィレット公園大ホールにて開催される。各都市における開催期間は約6カ月間だ。

この巡回展が焦点を当てるのは、古代エジプト王朝とその光り輝く黄金の工芸品との関わり。似たような展覧会がドイツのフェルクリンゲンにあるフェルクリンゲン製鉄所文化センターでおよそ1年間開催された際には、ピラミッドを建造したカフラー王の金無垢(きんむく)像、金のネックレス、コイン、古代の香水瓶など170の工芸品が展示された。

『Ramses and the Pharaohs’ Gold』の正確な日程と、チケットに関する情報はまだ公開されていない。ただ、2021年内にギザにオープン予定の大エジプト博物館以外で見ることができるもののなかでは、史上最大規模のエジプト展になるのは間違いなさそうだ。

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