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自転車は健康にも地球にもいいことだ。ただ通勤する人が多く、道路がバスなどで混雑する都会で楽しむのは、なかなか難しい。危険を感じることも多いだろう。
しかしドイツのベルリンでは、市民が自転車を安心して利用できるようにするための取り組みを行っている。同市は2022年4月上旬、街を横断する37キロメートルの「自転車スーパーハイウェイ」を建設すると発表した。
「Ost-West-Route」と呼ばれるこの自転車ルートは、合わせて51万3000人が住むマルツァーン=ヘラースドルフ、リヒテンベルク、フリードリヒスハイン=クロイツベルク、ミッテ、シャルロッテンブルク=ヴィルマースドルフ、シュパンダウの6地区を通過する予定。
来年には、ベルリン都市圏の東端を起点とするルートの一部から建設が始まる見込み。この部分は既存の道路に沿ったもので、完成後は毎日7000人もの人々が自転車で移動できるようになると予想されている。これにより、少なくとも年間1000トンの二酸化炭素排出量削減が期待されるという。
ベルリンのほか、ドイツ第2の都市であるハンブルクも、自転車専用道路に力を注いでいる。同地では、市街地と300キロメートルに及ぶ田園地帯の自転車道路を結ぶ、自転車スーパーハイウェイを計画中だ。
ドイツは、北欧のデンマークやオランダのような自転車大国になることを目指しているのだろうか。だとしたら、とてもいいことだといえる。
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